Tiny Dungeon

Tiny Dungeon シリーズ

『Tiny Dungeon』は、アダルトゲームブランドRosebleuによるWindows用18禁恋愛アドベンチャーゲームシリーズです。全4部作で構成され、2010年から2012年にかけて順次発売されました。2014年には続編となる『Endless Dungeon』が発売されています。

概要

シナリオライターのあごバリア氏が過去に手掛けた『SHUFFLE!』や『ジャッジメントちゃいむ』と同様に、複数の異世界が混ざり合う世界を舞台としています。各タイトルごとに一人のメインヒロインにスポットを当て、彼女たちとの恋愛模様を描いていくのが特徴です。

登場する種族は、魔族、神族、竜族、人族の4種類。それぞれの種族の違いを明確にするため、種族ごとに異なる原画家が起用されています。

シリーズ1作目の『Tiny Dungeon 〜BLACK and WHITE〜』は当初、1作で完結する予定でしたが、世界観やキャラクター設定が膨らんだため、発売前から続編の制作が決定しました。その後、『Tiny Dungeon 〜BLESS of DRAGON〜』、『Tiny Dungeon 〜BIRTH for YOURS〜』と続編が発売され、2012年7月27日に発売された第4作『Tiny Dungeon 〜BRAVE or SLAVE〜』で物語は完結しました。

2013年12月21日には、続編となる『Endless Dungeon』の制作が発表され、2014年3月28日に発売されました。

各作品の紹介

Tiny Dungeon 〜BLACK and WHITE〜

Rosebleuの第2作として、2010年6月25日に発売されました。略称はBaW。メインヒロインは魔族の姫、ヴェル＝セインです。

初回同梱特典としてイラスト冊子「召還の書」、予約特典として登場人物の立ち絵が水着になる水着パッチ「解呪の鍵」が付属しました。

Tiny Dungeon 〜BLESS of DRAGON〜

Rosebleuの第3作として、2010年12月24日に発売されました。略称はBoD。メインヒロインは竜族の姫、ウルル＝カジュタです。

初回同梱特典として、前作BaWのダイジェストDVD「黒の書」がオペラ＝ハウスによる実況プレイ付きで収録されました。

Tiny Dungeon 〜BIRTH for YOURS〜

Rosebleuの第5作として、2011年7月29日に発売されました。略称はBfY。メインヒロインは神族の姫、ノート＝ルゥムです。

初回同梱特典として、前作BoDのダイジェストDVD「金の書」がオペラ＝ハウスによる実況プレイ付きで収録されました。

Tiny Dungeon 〜BRAVE or SLAVE〜

Rosebleuの第7作として、2012年7月27日に発売されました。略称はBoS。メインヒロインは明示されていませんが、最後の選択肢でヴェル、ウルル、ノート、白川紅の4人から選ぶことができます。

初回同梱特典として、前作BfYのダイジェストDVD「銀の書」がオペラ＝ハウスによる実況プレイ付きで収録されました。

Endless Dungeon

BoSの続編として、2014年3月28日に発売されました。略称はED。主人公・白鷺姫たちが三階級へ進級するとともに、新ヒロイン4名が登場します。新ヒロインの1人は姫の妹であり、2人は第5の種族です。

初回同梱特典として、前作BoSのダイジェストDVD「白の書」がオペラ＝ハウスによる実況プレイ付きで収録されました。

ストーリー

25年前に勃発した、魔界、神界、竜界、人界という四つの並行世界を巻き込んだ滅界戦争。この戦争を終結させた勇者を育成するため、四界が協力して学園「トリニティ」を設立しました。

人族の白鷺姫は勇者になることを夢見て、日々努力を重ねています。二階級に進級してから数か月後、学園全体での地下迷宮探索の実技試験が行われる中、魔族の王女ヴェル＝セインがトリニティに転校してきます。ヴェルの転校を機に、姫の運命は大きく動き出すことになります。

実技試験翌日の夜、周囲の時が止まり、フードを被った人物が姫の前に現れ、「お前は未来の剪定者に選ばれ、未来を選ぶ義務が与えられた」と告げます。そして、黒翼を動かし、金鱗を従え、銀月を惑わす男、姫の前に三つの扉が現れます。それぞれの扉には、ヴェル＝セイン、ノート＝ルゥム、ウルル＝カジュタの名前が記されていました。「未来の剪定者」に選ばれた姫は、どの扉を選ぶのでしょうか。そして、その行く末は……。

作品世界

トリニティ

滅界戦争を終結させた勇者のような存在を育成するために、各界が協力して設立した学園です。各世界を行き来できる空間を人工的に作り出し、海の中に島を造成。その中心に位置する巨大な建造物がトリニティです。街からは南北に延びる橋でのみ繋がっています。

校舎だけでなく、中庭、闘技場、大聖堂などが存在し、各界の本が集められた図書室など設備も充実しています。運営は四界が協力して行い、貴重な道具や機密文書などを守るため、各界の最新技術と超高度魔法で警備されています。

一階級から三階級まで分かれており、完全実力主義を謳っています。昇級は強さによって決定され、実力が伴わない者は容赦なく退学させられます。卒業して軍に入れば指揮官クラスは間違いないと言われるほど、レベルは高いです。

島の南半分は街、北半分は丘陵地帯となっています。気候は常春ですが、季節によって若干の変化が見られます。街には警察が存在せず、事件が発生した場合は学園が治安維持を行います。

人族は滅界戦争を引き起こした種族として、トリニティ内でも差別を受けています。常に犯罪者を見るかのような視線に耐えられず、卒業生は未だに出ていません。現在トリニティに通っている人族は、二階級の白鷺姫と白川紅の2人だけです。

登場人物

白鷺 姫

本作の主人公。人族の青年。二階級・剣のクラスに所属。滅界戦争を終結させた勇者のような存在になることを目標に、トリニティへ入学しました。

人族であることから周囲からは敬遠されがちですが、その内面に触れた者は好意を抱くようになります。常に真っ直ぐな視線と他者への優しさを持っており、目標達成のためには努力を惜しみません。しかし不器用な一面もあり、戦闘ではワンテンポ遅れてしまう癖があります。

ヴェル＝セイン

魔族の王女。魔界を統べる魔王妃トリア＝セインの一人娘。魔族の中でも最強の力を持つ「魔王の血族」であり、「魔界の黒翼」という二つ名を持っています。

普段は冷酷で無表情ですが、友人の前では明るく、姫の前ではデレデレになります。姫のことが好きであり、姫の意思を尊重し、誰を選ぶかを遮るようなことはしません。

ノート＝ルゥム

神族の王女。神界を統べる神王妃ルアン＝ルゥムの第一王女。神界で数百年ぶりに生まれた「完全銀髪（グラン･ルナ）」の持ち主であり、「神界の銀月」という二つ名を持っています。

女神のような美貌の持ち主ですが、生真面目で気が弱く、大人しい性格です。しかし戦闘時には表情が一変します。ドジっ娘な一面もあり、特に姫の前では恥ずかしい失敗をしてしまうことが多いです。

ウルル＝カジュタ

竜族の王女。竜族でも最強の種であるゴールドドラゴンの血を引いています。竜界女王の一人娘であり、「竜界の金鱗」という二つ名を持っています。

素直で元気な性格で、小柄で可愛らしい外見をしています。見た目は幼いですが、実際の年齢は160歳です。トリニティでは姫や紅の数少ない理解者であり、慕っています。

白川 紅

人族の戦士。二階級・剣のクラスに所属しており、姫のクラスメイト。トリニティに通っている数少ない人族の一人です。

人族であることから周囲から嫌われており、授業から私生活まで姫とほぼ一緒に行動しています。生真面目な性格であり、暴走しやすい周囲の押さえ役、突っ込み役となっています。

音楽

シリーズを通してnaoが歌う主題歌や、tohkoが歌うエンディングテーマなど、BALの内藤侑史&山田屋カズが手掛けており、魅力的な楽曲で彩られています。

Tiny Dungeonシリーズ作品一覧

• - Tiny Dungeon 〜BLACK and WHITE〜
• - Tiny Dungeon 〜BLESS of DRAGON〜
• - Tiny Dungeon 〜BIRTH for YOURS〜
• - Tiny Dungeon 〜BRAVE or SLAVE〜
• - Endless Dungeon

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