Trash We'd Love

the HIATUS - 『Trash We'd Love』

『Trash We'd Love』は、2009年5月27日にリリースされたthe HIATUSの最初のオリジナルアルバムです。このアルバムは、彼らが音楽シーンに本格的に足を踏み入れた、まさにデビュー作と言えるでしょう。

制作の背景

アルバムのプロデュースは、細美武士と堀江博久が共同で担当。楽曲は、M-2とM-11の2曲を除き、すべて細美武士が手掛けています。M-2とM-11は、masasucksとの共同作曲となっています。特に注目すべきは、M-7「Little Odyssey」で、キーボードのみというシンプルな構成で演奏されている点です。

アートワークとミュージックビデオ

アルバムのジャケットイラストは牧かほりが、デザインはBALCOLONY.が担当。視覚的な面でも、作品の世界観を深く表現しています。また、「Ghost In The Rain」と「The Flare」のミュージックビデオは、番場秀一と松本空によって制作され、レーベルの公式チャンネルで公開されています。

タイトルに込められた意味

細美武士は、自身のラジオ番組で、アルバムタイトル「Trash We'd Love」が「Save the world」のアナグラムであり、その意味が込められていることを明らかにしています。この遊び心あふれるネーミングには、彼らの音楽に対する真摯な姿勢が表れていると言えるでしょう。

異例のオリコン1位獲得

2009年6月8日付のオリコンチャートでは、約8万枚を売り上げ初登場1位を獲得。さらに、6月度の月間チャートでも3位にランクインしました。ロックバンドのデビューアルバムが初登場で首位を獲得するのは、非常に稀なケースです。この記録は、彼らの音楽が多くの人に支持された証と言えるでしょう。

洋楽扱いとその理由

このアルバムは、収録曲の多くが英語詞であるため、洋楽として扱われています。そのため、レンタル開始は発売から1年後となりました。全11曲中8曲が英語詞で構成されています。

現在も色褪せない魅力

現在でも、夏フェスなどのイベントで、このアルバムからの楽曲が演奏されることが多く、ファンからの支持も厚いです。

収録曲

1. Antibiotic
2. Supernova
3. Lone Train Running
4. Centipede
5. The Flare
6. Ghost In The Rain
7. Little Odyssey
8. Silver Birch
9. Mosca
10. Twisted Maple Trees
11. Venezolana

レコーディングメンバー

細美武士 / ボーカル・ギター
masasucks / ギター
ウエノコウジ / ベース
柏倉隆史 / ドラムス
堀江博久 / キーボード（ピアノ）

『Trash We'd Love』は、the HIATUSの原点であり、彼らの音楽的な才能と魅力を存分に味わえる作品です。ぜひ一度、手に取って聴いてみてください。

外部リンク

the HIATUS 公式サイト
* フォーライフミュージックエンタテイメントのオフィシャルチャンネル

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