Treatstock

Treatstock（トリートストック）とは

Treatstockは、3Dプリンターの貸し出し、3Dプリント製品の販売、そして3Dプリンターのオンデマンド利用を提供するサービスです。世界中の3Dプリンターの提供者とサービスの利用者を仲介するプラットフォームとしての役割を担っています。

設立の背景

Treatstockは、創業者ティム・アルノ氏が幼少期に父親からプレゼントされたおもちゃの飛行機の写真から着想を得て設立されました。その飛行機を3Dプリンターで再現しようとしたことが、Treatstockの最初のステップとなりました。この経験から、アルノ氏は3Dプリント技術の可能性に着目し、誰もが手軽に3Dプリントを利用できるプラットフォームを構想しました。

サービス概要

Treatstockのウェブサイトには、デザイナーが作成した3Dプリント可能なデザインモデルと、それらを出力できる3Dプリンターのオーナーが登録されています。利用者は、希望するデザインモデルと3Dプリンターを選択し、料金を支払うことでモデルの造形物を購入できます。Treatstockは、デザインの決定から発注までをプラットフォーム上で完結できるため、他のサービスを利用する必要がありません。これは、3Dプリントサービス大手のShapewaysとThingiverseを組み合わせたようなサービスと捉えられています。ある業界メディアはTreatstockを、「3Dプリンターの利用とモデルの選定を一つの場所でできるように、あらゆる障壁を取り除こうとしている」と評しています。

3Dモデルの作成と利用の流れ

Treatstockでは、誰もがデザイナーとして3DモデルやCADデータをアップロードできます。3Dプリンターで出力可能なものであれば、おもちゃのような小さなものから複雑な構造物まで、あらゆるものが登録可能です。原則として、Treatstockは商用ライセンス形式での配布のみを許可していますが、著作者（デザイナー）が希望すれば無料で設定することも可能です。知的財産保護のための技術も導入されており、不正なアップロードを防ぐ仕組みも備わっています。利用者は、3Dデザインモデルの印刷造形1回分の料金を必要な数だけ支払うことで、製品を入手できます。

3Dプリンターの登録

デスクトップ3Dプリンターを所有している人は、Treatstockに登録することで印刷の受注が可能になります。世界中に点在するプリンターオーナーの中から、利用者にとって最も近い場所にあるプリンターを選択できます。Treatstockは、サービスの利用方法を解説するチュートリアルビデオを公開する予定であり、ユーザーはさらに便利にサービスを利用できるようになります。

まとめ

Treatstockは、3Dプリント技術をより身近に、そして手軽に利用できるプラットフォームです。世界中のクリエイターとユーザーを繋ぎ、新たなものづくりのかたちを提供しています。3Dプリンターの可能性を広げる上で、Treatstockは重要な役割を担っています。

関連情報

3Dプリンター

外部リンク

Treatstock 公式サイト

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