Tree (SEKAI NO OWARIのアルバム)

『Tree』 - SEKAI NO OWARIのオリジナルアルバムの魅力

SEKAI NO OWARIが2015年1月14日にリリースした『Tree』は、彼らにとってメジャー2枚目のオリジナルアルバムです。前作『ENTERTAINMENT』から約2年6ヶ月を経てのリリースとなり、彼らの音楽スタイルの新しい側面が光ります。今回は音楽シーンの期待や制約から解放され、メンバーが自らの感性に従った自由な創作が行われました。

アルバムのコンセプトとジャケットデザイン

本作のジャケットには、2013年10月に開催された『炎と森のカーニバル』のステージセットをイメージした巨大な樹木が描かれています。これはアルバム全体のテーマにもマッチしており、聴く者に豊かな自然や生命力を感じさせるビジュアルとなっています。

収録楽曲の紹介

アルバムには、さまざまなジャンルにわたる楽曲が収められています。

• - the bell

オープニングを飾るこの曲は、鐘の音を用いたインストゥルメンタルで、アルバムの導入を表現しています。

• - 炎と森のカーニバル

メジャー6thシングルで、Fukaseによる力強い作詞が特徴。ブラスバンドアレンジが加わり、ダイナミックな音楽体験が広がります。

• - スノーマジックファンタジー

こちらもメジャーシングルで、幻想的な世界観を見事に描写。2013年度の『JR SKISKI』のCMにも起用されました。

• - ムーンライトステーション

本作で最後に完成した楽曲で、和楽器の要素が組み込まれた独特のリズムが魅力です。この曲はCMソングとしても多くの人に親しまれました。

• - アースチャイルド

メジャー4thシングルのカップリングとして収録されており、さらに深い感情が表現されています。Saoriの繊細な作詞が印象的です。

• - マーメイドラプソディー

映画『海月姫』のために書き下ろされたこの曲は、撮影現場でのインスピレーションを得て制作された特別な楽曲です。

• - Death Disco や broken bone は、SEKAI NO OWARIらしいテーマの楽曲で、深いメッセージ性が込められています。

• - RPG や Dragon Night などの楽曲も含め、トータルでかけがえのない音楽体験を提供しています。

アルバムの制作背景

Fukaseは前作の制作時に「日本の音楽シーンに合わせる必要がある」との葛藤を抱えていましたが、《Tree》ではそのプレッシャーから解放され、思い切り自由に表現するというアプローチを選択しました。結果として、楽曲には彼らの内面的な成長と向き合う力強さが表れています。

タイアップや特典

初回限定盤には、ライブツアーの映像がDVDとして収録されており、ファンにはたまらない内容となっています。また、各楽曲はさまざまなCMや映画にタイアップされ、幅広い層への影響力を持つアルバムとなりました。

まとめ

アルバム『Tree』は、SEKAI NO OWARIにとって自己解放の象徴とも言える作品です。個々の楽曲が織りなすストーリーと感情の深さが、多くのリスナーに共鳴をもたらすことでしょう。音楽の力、そして彼らの才能を存分に体感できるこのアルバムをぜひ聴いてみてください。

もう一度検索