Truth of Love

FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWの17枚目のシングルとしてリリースされた「Truth of Love」は、彼らの音楽活動における重要なターニングポイントとなる作品です。このシングルは、FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEW名義としては最後に発売された作品であり、ファンにとっては特別な意味を持っています。

「Truth of Love」は、「CRASH」以来、5作ぶり2作目のノンタイアップ曲としてリリースされました。タイアップが付かない楽曲であるからこそ、FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWの純粋な音楽性がより際立っていると言えるでしょう。

特筆すべき点として、表題曲の「Truth of Love」には編曲クレジットがありません。これは、作曲者である河野雅昭氏が制作したデモ段階のアレンジが非常に優れており、そのまま採用されたためです。編曲者の名前がないという事実は、楽曲のオリジナリティを尊重し、初期のインスピレーションを大切にした結果と言えるでしょう。

オリコンチャートでは最高48位に終わり、1週しかランクインしませんでしたが、楽曲のクオリティは高く、隠れた名曲として評価されています。発売前には「Live Horizon Special 2000～fourfold colours～」にて披露されており、その際はバンドアレンジバージョンで演奏されました。ライブでの披露を通じて、楽曲の魅力がより多くのファンに伝わったことでしょう。

カップリング曲の「For You」は、作詞を浅岡雄也氏、作曲を小田孝氏が手掛けています。編曲はFIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWと池田大介氏が共同で行っています。2020年5月時点では、カップリング曲はアルバム未収録となっています。カップリング曲にも関わらず、高いクオリティを誇っており、アルバム未収録であることが惜しまれます。

「Truth of Love」は、後にベストアルバム「Memorial BEST 〜Gift of Melodies〜」に収録され、再び注目を集めることになります。このアルバムを通じて、新たなファンにも楽曲の魅力が伝わることとなりました。

FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWは、ビーイングに所属していたバンドであり、本作にもその影響が見られます。また、編曲に携わった池田大介氏や、作詞を担当した浅岡雄也氏など、多くの才能がこの楽曲に関わっています。

「Truth of Love」は、FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWの音楽的な探求心と、メンバーの個性が融合した作品です。彼らの最後のシングルとして、その音楽性は色褪せることなく、今もなお多くのファンに愛され続けています。

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