U.N.O.BAND

U.N.O.BAND（ユー・エヌ・オー・バンド）は、資生堂の男性向け化粧品ブランド「uno」のテレビコマーシャルに出演したお笑いタレントによって結成された、期間限定のスペシャルバンドです。2005年に活動し、その短い活動期間ながらも、音楽業界とお笑い業界の両方で大きな話題を呼びました。音楽プロデューサーは、シンガーソングライターとしても知られるスネオヘアー氏が担当しました。

バンドの背景

当時、資生堂の「uno」は男性向けのスタイリング剤として人気を博しており、そのCMには多くのお笑いタレントが出演していました。U.N.O.BANDは、そのCM出演者たちが、製品のプロモーションの一環としてバンドを結成するというユニークな企画から誕生しました。このバンドの結成は、単なるCMのプロモーションに留まらず、音楽とエンターテイメントが融合した新しい試みとして注目されました。

音楽性

音楽プロデューサーにはスネオヘアー氏が参加し、彼が提供した楽曲はキャッチーで、一度聴いたら耳に残るメロディーが特徴です。スネオヘアー氏自身も、後にU.N.O.BANDへ提供した2曲をセルフカバーしており、その楽曲の質の高さが伺えます。U.N.O.BANDの音楽は、お笑い要素と音楽的な要素が絶妙に組み合わさり、多くのファンを魅了しました。

バンドの構成

メンバーは、それぞれが個性的なお笑いタレントで構成されています。ボーカルはメンバー全員が担当し、CMで使用していたスタイリング剤のファイバーの名前が、各メンバーの担当楽器と関連付けられています。

竹山隆範（カンニング）：ドラム - ソリッドファイバー
田中卓志（アンガールズ）：ギター - ワイヤリングファイバー
山根良顕（アンガールズ）：ベース - ウェットファイバー
山田一成（いつもここから）：ギター - マットファイバー
菊地秀規（いつもここから）：キーボード - バウンドファイバー

リリースと活動

U.N.O.BANDは、マキシシングル「NO.1」を2005年11月23日にエピックレコードジャパンからリリースしました。このシングルには、「NO.1」と「1224」の2曲と、それぞれのオリジナルカラオケが収録されています。

NO.1 (2005年11月23日、エピックレコードジャパン)
作詞：渡辺健二、箭内道彦
作曲：渡辺健二
* 収録曲:
1. No.1
2. 1224
3. No.1（オリジナルカラオケ）
4. 1224（オリジナルカラオケ）

短い活動期間と解散

CDデビューからわずか10日後の2005年12月2日、タワーレコード渋谷店でのインストアライブイベントにて、U.N.O.BANDは解散を発表しました。その活動期間の短さにも関わらず、多くのファンに強烈な印象を残しました。また、スピードワゴンの小沢一敬さんがこのバンドに入れなかったことを悔しがっていたというエピソードも、このバンドの人気の高さを物語っています。

まとめ

U.N.O.BANDは、そのユニークなコンセプトと、メンバーの個性が光るパフォーマンスで、一瞬にして音楽シーンとお笑いシーンを駆け抜けた伝説的なバンドです。短い活動期間でしたが、その存在は多くの人々の記憶に残り、今もなお語り継がれています。このバンドの活動は、エンターテイメントの可能性を広げた、革新的な試みと言えるでしょう。

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