U2 3D

U2 3D

『U2 3D』は、アイルランドを代表する世界的ロックバンド、U2が2005年に世界中で大きな成功を収めた「ヴァーティゴ・ツアー」のライブパフォーマンスを、当時としては最先端の3D映像技術を駆使して記録した革新的な音楽ドキュメンタリー映画です。この作品は、観客をあたかもコンサート会場の中心にいるかのような、圧倒的な臨場感と迫力ある視覚体験へと誘います。

公開と反響

本作は、まず2008年2月22日にアメリカ合衆国で封切られ、その翌年となる2009年3月7日には日本でも公開されました。また、公式な一般公開に先んじて、2007年に行われた第60回カンヌ国際映画祭において、コンペティション部門外の特別招待作品としていち早く上映され、世界的な注目を集めました。カンヌでの上映前日には、U2のメンバーがレッドカーペット上にサプライズで登場し、約10分間のミニライブパフォーマンスを披露。集まった観客やメディアを大いに沸かせ、映画への期待感を一層高めました。

収録されたパフォーマンス

映画では、「ヴァーティゴ・ツアー」の中から厳選された、U2の力強く情熱的な演奏が収められています。ライブ本編11曲、アンコール2曲、そしてクロージング・クレジットに流れる楽曲1曲を含め、合計14曲が収録されています。演奏された楽曲には、「Vertigo」といったツアーの象徴的なタイトル曲はもちろん、「Beautiful Day」、「Sunday Bloody Sunday」、「Pride (In the Name of Love)」、「Where the Streets Have No Name」、「One」、「With or Without You」など、バンドの代表曲やファンに人気の高い名曲が多数含まれており、彼らのキャリアを俯瞰するようなセットリストとなっています。これらの楽曲が、3D映像と迫力あるサウンドによって、観客に忘れられないライブ体験を提供します。

収録曲リスト

Vertigo
Beautiful Day
New Year's Day
Sometimes You Can't Make It on Your Own
Love and Peace or Else
Sunday Bloody Sunday
Bullet the Blue Sky
Miss Sarajevo / U.N. Declaration of Human Rights
Pride (In the Name of Love)
Where the Streets Have No Name
One
アンコール
The Fly
With or Without You
クロージング・クレジット
Yahweh

出演者

映画の主役はもちろん、U2の不動のメンバー4人です。

ボノ: バンドのカリスマ的フロントマン。圧倒的な存在感でボーカルを務めるほか、ギターやハーモニカも演奏します。
ジ・エッジ: 独創的なギターサウンドでバンドの音楽性を決定づけるギタリスト。キーボードやボーカルも担当します。
アダム・クレイトン: 堅実かつメロディアスなベースラインでバンドの屋台骨を支えるベーシスト。キーボードも演奏します。
ラリー・マレン・ジュニア: ダイナミックで精密なドラムプレイでリズムを牽引するドラマー。一部楽曲ではキーボードも担当します。

スタッフと作品データ

本作の制作には、以下の主要スタッフが携わっています。

製作総指揮：サンフォード・R・クライマン
監督：キャサリン・オーウェンズ、マーク・ペリントン
撮影監督：トム・クリューガー
3Dデジタル映像プロデューサー：スティーブ・シュクラー

『U2 3D』はアメリカ合衆国で製作されました。配給はナショナル・ジオグレフィック・エンターテイメントが担当し、日本国内での配給は株式会社さらいが行いました。上映時間は85分です。作品に関するさらに詳しい情報は、日本語の公式サイトなどで確認できます。

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