UEFA EURO 2012予選

UEFA EURO 2012 予選の概要

UEFA EURO 2012の予選は、2010年8月11日に始まり、2011年10月11日まで続きました。この期間において、欧州各国が本大会への出場を懸けて戦いを繰り広げました。各国が参加するにあたり、組み合わせ抽選会は2010年2月7日、ポーランドのワルシャワにある文化科学宮殿で行われました。

シード順と政治的配慮

特に重要な点として、開催国であるウクライナとポーランドは予選から免除されていました。両国のUEFAランキングはウクライナが19位、ポーランドが23位となりました。また、政治的な理由から、アゼルバイジャンとアルメニアは同じグループに振り分けられないよう配慮されました。2008年大会予選での同じ組み合わせが過去の政治的緊張を反映していたため、この大会ではアゼルバイジャンをグループA、アルメニアをグループBにそれぞれ配置しました。

開催方式

予選には、UEFAに加盟している51の国と地域が参加し、AからIまでの9つのグループに分けられました。A～Fのグループは各6か国、G～Iのグループは5か国で構成されています。チームはホーム・アンド・アウェー方式で総当たり戦を行い、各グループの首位が予選通過となります。また、2位の中で最も成績が上位のチームも進出が決まります。残りの2位の8チームは、プレーオフで出場権を争うことになります。

各グループで勝ち点が並んだ場合、順位は以下の基準で決まります。
1. 対戦チーム同士の試合での獲得ポイント
2. 得失点差
3. 得点数
4. アウェイゴール数
この基準に従っても順位が決まらない場合には、全試合の得失点差や得点、アウェイゴール、フェアプレーランキングなどを考慮して再評価が行われます。

グループリーグ

すべてのグループの中から2位に入った最も優れた成績のチーム（ベスト・ランナーアップ）は自動的に本大会に出場する権利を得ます。それ以外の2位の国はプレーオフを経なければなりません。この際、各組の上位5チーム間での対戦成績を考慮し、最終的に勝ち点、得失点差、総得点をもとに比較されます。例えば、グループAの場合、6チーム中の2位のチームは、6位のチームとの対戦を除外した成績で評価されます。その結果、スウェーデンが最終的なベスト・ランナーアップとして選出されることとなります。

プレーオフ

ベスト・ランナーアップ以外の2位国8チームは、抽選によって4つのグループに分かれ、ホーム・アンド・アウェイ方式のプレーオフを行います。その後、勝利した4チームが本大会出場権を獲得します。各ポットにはシードチームとノーシードチームが分かれており、2011年10月13日の抽選ではクロアチア、ポルトガル、アイルランド、チェコがシードチームとして選ばれました。ノーシードチームからはトルコ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、エストニアが入ってきます。

最後の試合は、2011年11月11日と11月15日に行われ、予選を通過するための重要な戦いとなりました。これにより、UEFA EURO 2012本大会の出場チームが決定しました。

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