UFC 200

UFC 200: 記念すべき200回目の大会

2016年7月9日、ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナ。1993年の第一回大会から数えて200回目の節目を迎えたUFCナンバーシリーズの祭典、UFC 200が開催されました。

この大会は、UFCの歴史において重要な位置を占めています。UFCが世界的な格闘技イベントとして成長を遂げる中で、200回目の大会は、その進化と発展を象徴する出来事だったと言えるでしょう。会場となったTモバイル・アリーナも、2016年4月に完成したばかりの新施設であり、UFCの大会が開催されるのはこれが初めてでした。

メインイベント：テイトvsヌネスによるタイトルマッチ

大会のメインイベントは、UFC世界女子バンタム級タイトルマッチ。王者ミーシャ・テイトと挑戦者アマンダ・ヌネスによる激闘は、多くのファンの注目を集めました。両選手は激しい打撃戦とグラウンドでの攻防を繰り広げ、その結果はヌネスの勝利。ヌネスはリアネイキッドチョークでテイトを絞め落とし、新王者に輝きました。この試合は、女子格闘技のレベルの高さを改めて世界に示すものとなりました。

豪華な対戦カード

UFC 200は、メインイベントだけでなく、多くの注目カードが組まれたことでも知られています。

アーリープレリムでは、日本を代表するファイター、五味隆典選手が登場。ジム・ミラー選手に敗れはしたものの、その闘志は多くのファンに感動を与えました。

プレリミナリーカードでは、セージ・ノースカット選手、TJ・ディラショー選手、ケルヴィン・ガステラム選手らが勝利を収め、観客を沸かせました。ガステラム選手と対戦したジョニー・ヘンドリックス選手は、体重超過によりウェルター級から変更となった77.6kg契約で試合に臨みました。

メインカードでは、ケイン・ヴェラスケス選手がトラヴィス・ブラウン選手をTKOで下すなど、ヘビー級の迫力ある試合が展開されました。また、UFC世界フェザー級暫定王座決定戦では、ジョゼ・アルド選手がフランク・エドガー選手を破り、暫定王座を獲得しました。ダニエル・コーミエ選手とアンデウソン・シウバ選手のライトヘビー級マッチも、コーミエ選手の完勝という結果に終わりました。

ブロック・レスナー選手とマーク・ハント選手のヘビー級マッチは、レスナー選手の薬物検査失格によりノーコンテストとなりました。この結果は、多くの議論を呼びました。

各賞と大会を彩った様々な出来事

ファイト・オブ・ザ・ナイトは該当者なしでしたが、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトには、アマンダ・ヌネス選手、ケイン・ヴェラスケス選手、ジョー・ローゾン選手、ゲガール・ムサシ選手が選ばれ、それぞれ5万ドルのボーナスを獲得しました。

負傷などによるカード変更もありましたが、UFC 200は、多くの名勝負と記憶に残る瞬間で彩られた、歴史的な大会となりました。 様々なアクシデントや、予想外の展開もありましたが、総合格闘技の魅力を改めて感じさせる、記憶に残るイベントだったと言えるでしょう。 結果として、この大会はUFCの成功をさらに加速させる、大きな転換点の一つとなったと言えるでしょう。

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