UFC Fight Night: Saint Preux vs. Okami

UFC Fight Night: Saint Preux vs. Okami 大会レポート

2017年9月23日、埼玉県さいたまスーパーアリーナにて、世界的な総合格闘技団体UFCの大会『UFC Fight Night: Saint Preux vs. Okami』（UFC Fight Night 117）が開催されました。本大会は、ライトヘビー級でオヴィンス・サンプルーと岡見勇信の対戦がメインイベントとして注目を集めました。当初、メインイベントはマウリシオ・フアが出場予定でしたが、直前の負傷により欠場。急遽、岡見勇信が代役として抜擢されました。

この大会は、日本の格闘技ファンにとって特別な意味を持つ大会となりました。なぜなら、K-1やGLORYで活躍した元GLORY世界ライトヘビー級王者のグーカン・サキが総合格闘技に再デビューを果たしたからです。彼のUFCデビュー戦は、多くの観客の期待を集め、大きな話題となりました。さらに、日本のパンクラスを代表する選手であるウェルター級キング・オブ・パンクラシスト阿部大治とストロー級クィーン・オブ・パンクラシスト近藤朱里のUFCデビューも、大会を盛り上げる大きな要素となりました。彼らのUFCでの活躍は、日本の総合格闘技界にとっても大きな意味を持つ出来事でした。

大会の結果は以下の通りです。プレリミナリーカードでは、阿部大治、安西信昌、近藤朱里、中村K太郎が勝利を収め、UFCでの成功の第一歩を踏み出しました。特に、近藤朱里の勝利は、日本の女子格闘家のUFCでの活躍を示す象徴的な出来事となりました。

メインカードでは、日本のトップファイターである佐々木憂流迦が惜しくも敗れましたが、石原夜叉坊が勝利し、日本のファンの期待に応えました。そして、注目を集めたグーカン・サキは、圧巻の左フックKO勝ちでUFCデビュー戦を飾りました。一方、日本のベテランファイター五味隆典は、キム・ドンヒョンに敗れ、惜しくもUFCでの戦いを終えました。

メインイベントは、サンプルーが岡見を1ラウンド1分50秒、ヴォンフルーチョークでTKO勝利しました。この試合は、サンプルーの圧倒的な強さを示すものとなり、観客を興奮させました。

試合結果詳細

プレリミナリーカード

第1試合：ウェルター級 ○阿部大治 vs ×イム・ヒョンギュ (判定3-0)
第2試合：ウェルター級 ○安西信昌 vs ×ルーク・ジュモー (判定3-0)
第3試合：女子ストロー級 ○近藤朱里 vs ×ジョン・チャンミ (判定2-1)
第4試合：ウェルター級 ○中村K太郎 vs ×アレックス・モロノ (判定2-1)

メインカード

第5試合：フライ級 ×佐々木憂流迦 vs ○ジュシー・フォルミーガ (リアネイキドチョーク 1R 4:30)
第6試合：フェザー級 ○石原夜叉坊 vs ×ロランド・ディ (判定3-0)
第7試合：ライトヘビー級 ○グーカン・サキ vs ×ルイス・エンリケ・ダ・シウバ (KO 1R 4:45)
第8試合：ライト級 ×五味隆典 vs ○キム・ドンヒョン (TKO 1R 1:30)
第9試合：女子ストロー級 ○ジェシカ・アンドラージ vs ×クラウディア・ガデーリャ (判定3-0)
第10試合：ライトヘビー級 ○オヴィンス・サンプルー vs ×岡見勇信 (TKO 1R 1:50)

各賞

ファイト・オブ・ザ・ナイト：ジェシカ・アンドラージ vs. クラウディア・ガデーリャ
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト：グーカン・サキ、オヴィンス・サンプルー

受賞選手には、それぞれ5万ドルのボーナスが授与されました。

カード変更

負傷や体調不良により、以下のカード変更がありました。

マウリシオ・フア → 岡見勇信 (第10試合)
井上直樹 vs. ジュネル・ラウザ (井上の負傷により中止)
* 廣田瑞人 vs. チャールズ・ローザ (廣田の体調不良により中止)

この大会は、日本の格闘家にとって大きな機会となり、多くの記憶に残る試合が繰り広げられました。UFCの日本での人気をさらに高める、重要な大会となりました。

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