UFC Fight Night: Silva vs. Irvin

UFC Fight Night 14: シウバ vs. アーヴィン ― 熱戦が繰り広げられたラスベガスの夜

2008年7月19日、ネバダ州ラスベガスのザ・パールにおいて、世界中から格闘技ファンが集結したUFC Fight Night 14（UFC Fight Night: Silva vs. Irvin）が開催されました。この大会は、UFCミドル級王者アンデウソン・シウバのライトヘビー級初参戦という、大きな話題を呼びました。

メインイベント：王者シウバの衝撃デビュー

メインイベントでは、ミドル級を席巻する王者シウバが、ライトヘビー級のジェームス・アーヴィンと対戦。階級を上げて臨んだシウバは、その圧倒的な強さを証明するかのように、開始わずか1分1秒で右ストレートからのパウンドでアーヴィンをKO。ライトヘビー級でも頂点に立つ可能性を示唆する、衝撃的なデビュー戦となりました。

注目選手たちのUFCデビューと熱戦

この大会では、複数の注目選手がUFCデビューを果たしました。10戦全勝のジョニー・リーズ、8戦全勝のネイト・ローラン、そして5戦全勝のデイル・ハートといった、無敗の期待の星たちが、UFCの舞台でその実力を試しました。結果は様々でしたが、今後の活躍が期待される選手たちの、貴重なデビュー戦となりました。 また、The Ultimate Fighter: Team Rampage vs. Team Forrestで失格となったジェシー・テイラーもUFCデビューを果たしましたが、CB・ダラウェイに一本負けを喫しました。

記憶に残る激闘の数々

メインイベント以外にも、多くの白熱した試合が繰り広げられました。ブラッド・ブラックバーンの跳び膝蹴りからのパウンドによるTKO勝利、ローリー・マーカムの強烈な右ハイキックによるKO勝利、そしてケイン・ヴェラスケスの圧倒的なパウンドによるTKO勝利など、観客を興奮の渦に巻き込むKO劇が続出しました。 また、フランク・エドガーとエルメス・フランカの試合は、3R終了後の判定でエドガーが勝利を収めましたが、両選手の激しい攻防はファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれました。

試合結果詳細

以下に、各試合の結果を詳細に記します。

プレリミナリィカード

第1試合（ライト級）：○ シャノン・グジャーティ vs. × デイル・ハート (1R 3:33 チョークスリーパー)
第2試合（ウェルター級）：○ ブラッド・ブラックバーン vs. × ジェームス・ギブー (2R 2:29 TKO（レフェリーストップ：跳び膝蹴り→パウンド）)
第3試合（ミドル級）：○ ネイト・ローラン vs. × ジョニー・リーズ (1R 4:21 三角絞め)
第4試合（ウェルター級）：○ ローリー・マーカム vs. × ブロディ・ファーバー (1R 1:37 KO（右ハイキック）)
第5試合（ミドル級）：○ ティム・クレデュー vs. × ケイル・ヤーブロー (1R 1:54 TKO（レフェリーストップ：パウンド）)

メインカード

第6試合（ミドル級）：○ CB・ダラウェイ vs. × ジェシー・テイラー (1R 3:58 ペルヴィアン・ネクタイ)
第7試合（ウェルター級）：○ ケヴィン・バーンズ vs. × アンソニー・ジョンソン (3R 3:35 TKO（レフェリーストップ：右目の負傷）)
第8試合（ヘビー級）：○ ケイン・ヴェラスケス vs. × ジェイク・オブライエン (1R 2:02 TKO（レフェリーストップ：パウンド）)
第9試合（ライト級）：○ フランク・エドガー vs. × エルメス・フランカ (3R終了 判定3-0)
第10試合（ライトヘビー級）：○ ブランドン・ヴェラ vs. × リース・アンディ (3R終了 判定3-0)
第11試合（ライトヘビー級）：○ アンデウソン・シウバ vs. × ジェームス・アーヴィン (1R 1:01 KO（右ストレート→パウンド）)

大会表彰

ファイト・オブ・ザ・ナイト：フランク・エドガー vs. エルメス・フランカ
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：ローリー・マーカム
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：CB・ダラウェイ

各受賞者には25,000ドルのボーナスが授与されました。

このUFC Fight Night 14は、多くの格闘技ファンにとって忘れられない夜となったことは間違いありません。 シウバの衝撃的なデビューから、新たなスター候補の登場、そして白熱した試合の数々、この大会はUFCの歴史に刻まれる、重要な一戦となりました。

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