UFC Live: Jones vs. Matyushenko

UFC on Versus 2: Jones vs. Matyushenko 大会詳報

2010年8月1日、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴのサンディエゴ・スポーツ・アリーナにて、UFC on Versus 2（別名UFC Live: Jones vs. Matyushenko）が開催されました。この大会は、当時勢いを増していたジョン・ジョーンズとベテランのウラジミール・マティシェンコによるライトヘビー級マッチをメインイベントに据え、多くの注目を集めました。

メインイベント：ジョーンズの圧勝

メインイベントでは、ジョン・ジョーンズがウラジミール・マティシェンコに対し、卓越した打撃とグラウンドコントロールを見せつけ、1ラウンド1分52秒でTKO勝利を収めました。ジョーンズの鋭い肘打ちがマティシェンコに大きなダメージを与え、レフェリーストップに繋がったと言えるでしょう。この勝利は、ジョーンズのUFCにおける地位を確固たるものにする重要な一歩となりました。Versusシリーズでの連続メインイベント出場は、彼の才能をUFCが評価していた証左と言えるでしょう。

注目カードとその他の試合結果

この大会では、メインイベント以外にも多くの注目カードが組まれました。

特に、キャリア12戦全勝のチャールズ・オリベイラのUFCデビュー戦は大きな話題となりました。オリベイラは、ダレン・エルキンスを相手に腕ひしぎ十字固めで1ラウンド一本勝ち。華々しいUFCデビューを飾りました。

また、ダマルケス・ジョンソン対マット・リドルのウェルター級戦は、ジョンソンが計量をオーバーしたため、キャッチウェイト（172ポンド）に変更されました。この試合はリドルが2ラウンドTKO勝ちで制しました。

日本人選手も2名出場しました。五味隆典はタイソン・グリフィンを1ラウンドKOで下し、岡見勇信はマーク・ムニョスと対戦し、判定で勝利を収めました。両選手とも、世界最高峰の舞台で日本の格闘技の実力を示しました。

その他の試合結果は以下の通りです。

第1試合 (ミドル級): ロブ・キモンズ ○ vs. スティーブ・スタインバイス × (判定3-0)
第2試合 (ライト級): チャールズ・オリベイラ ○ vs. ダレン・エルキンス × (1R 腕ひしぎ十字固め)
第3試合 (ミドル級): ブライアン・スタン ○ vs. マイク・マッセンジオ × (3R 三角絞め)
第4試合 (ライトヘビー級): イゴール・ポクライェク ○ vs. ジェームス・アーヴィン × (1R チョークスリーパー)
第5試合 (キャッチウェイト 172ポンド): マット・リドル ○ vs. ダマルケス・ジョンソン × (2R TKO)
第6試合 (ライト級): ジェイコブ・ヴォルクマン ○ vs. ポール・ケリー × (判定3-0)
第7試合 (ライト級): 五味隆典 ○ vs. タイソン・グリフィン × (1R KO)
第8試合 (ウェルター級): ジェイク・エレンバーガー ○ vs. ジョン・ハワード × (3R TKO)
第9試合 (ミドル級): 岡見勇信 ○ vs. マーク・ムニョス × (判定2-1)

大会表彰

大会後には、以下の選手が表彰されました。

ファイト・オブ・ザ・ナイト: ブライアン・スタン vs. マイク・マッセンジオ
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト: 五味隆典
サブミッション・オブ・ザ・ナイト: チャールズ・オリベイラ

各受賞者には40,000ドルのボーナスが授与されました。

UFC on Versus 2は、多くの好試合と、今後のスター選手の台頭を予感させる大会となりました。特に、ジョーンズの圧倒的な勝利、オリベイラの華々しいデビュー、そして日本人選手の健闘は、この大会の大きな見どころであったと言えるでしょう。

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