UFC on FX 1

UFC on FX 1: ギラード vs. ミラー 大会詳報

2012年1月20日、テネシー州ナッシュビルのブリヂストン・アリーナにて開催されたUFC on FX 1: ギラード vs. ミラーは、ライト級のトップコンテンダー、メルヴィン・ギラードとジム・ミラーによる対戦をメインイベントに据えた大会でした。この大会は、複数の新鋭ファイターのUFCデビューの舞台となり、また、複数のカード変更も発生したことで話題を呼びました。

注目のデビューとカード変更

本大会では、Legacy FCフェザー級王者ダニエル・ピネダ、KOTC世界フライ級王者ジャレッド・パパジアンといった王者経験者、そして無敗記録を誇るカビブ・ヌルマゴメドフ、トミー・ヘイデン、パット・シリングといった期待の若手ファイターたちがUFCデビューを果たしました。しかし、大会直前には負傷などによる複数のカード変更があり、当初の対戦カードから変更を余儀なくされた試合も複数ありました。

変更のあった主なカードは以下の通りです。

レザ・マダディ → トミー・ヘイデン (第3試合)
ケン・ストーン → ジャレッド・パパジアン (第8試合)
ロビー・ペラルタ vs. チャールズ・オリベイラ → オリベイラの移動により中止
ハファエロ・オリヴェイラ vs. レザ・マダディ → オリヴェイラの負傷により中止
マイク・トーマス・ブラウン vs. ヴァグネル・ホシャ → ブラウンの負傷により中止
ライアン・ジモー vs. カーロス・ヴェモラ → ジモーの負傷により中止

これらの変更は、大会の組成に影響を与えましたが、残されたカードは高いレベルの試合で観客を魅了しました。

白熱の試合展開と結果

大会はプレリミナリーカードとメインカードの2部構成で行われ、各試合は白熱した攻防が繰り広げられました。プレリミナリーカードでは、ニック・デニスの肘打ちによるKO勝ちや、ダニエル・ピネダのリアネイキドチョークによる一本勝ちなど、早期決着となる試合が目立ちました。一方、メインカードでは、パット・バリーの左フックからのパウンドによるKO勝ちや、ジム・ミラーのリアネイキドチョークによる一本勝ちなど、観客を興奮させるフィニッシュが続出しました。

以下、主な試合結果です。

プレリミナリーカード

第1試合：ニック・デニス ○ vs. ジョセフ・サンドバル × (1R 0:22 KO)
第2試合：ダニエル・ピネダ ○ vs. パット・シリング × (1R 1:37 リアネイキドチョーク)
第3試合：ファブリシオ・カモエス ○ vs. トミー・ヘイデン × (1R 4:03 リアネイキドチョーク)
第4試合：チャーリー・ブレネマン ○ vs. ダニエル・ロバーツ × (3R終了 判定3-0)
第5試合：カビブ・ヌルマゴメドフ ○ vs. カマル・シャロルス × (3R 2:08 リアネイキドチョーク)
第6試合：ホルヘ・リベラ ○ vs. エリック・シェイファー × (2R 1:31 TKO)

メインカード

第7試合：パット・バリー ○ vs. クリスチャン・モアクラフト × (1R 3:38 KO)
第8試合：マイク・イーストン ○ vs. ジャレッド・パパジアン × (3R終了 判定2-0)
第9試合：ジョシュ・ニアー ○ vs. ドゥエイン・ラドウィック × (1R 3:04 TKO)
第10試合：ジム・ミラー ○ vs. メルヴィン・ギラード × (1R 2:04 リアネイキドチョーク)

大会表彰

大会では、以下の選手が表彰されました。

ファイト・オブ・ザ・ナイト：パット・バリー vs. クリスチャン・モアクラフト
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：ニック・デニス
* サブミッション・オブ・ザ・ナイト：ジム・ミラー

受賞選手には、それぞれ4万5,000ドルのボーナスが授与されました。

UFC on FX 1は、新鋭とベテランの競演、そして劇的な試合展開で多くのファンの記憶に残る大会となりました。多くの選手にとって大きな転機となり、UFCの歴史に刻まれた一夜と言えるでしょう。

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