UFO大戦争 戦え! レッドタイガー

UFO大戦争 戦え! レッドタイガー

『UFO大戦争 戦え! レッドタイガー』は、1978年に東京12チャンネル（現・テレビ東京）で放送された特撮テレビ番組です。全39話が放送され、創英舎が制作を担当しました。

概要

本作は、後楽園ゆうえんち（現・東京ドームシティアトラクションズ）が企画したアトラクション用オリジナルヒーロー番組として誕生しました。当時、後楽園ゆうえんちでは『仮面ライダー』ショーが人気を博しており、その流れを受けて制作されました。しかし、番組制作にあたり、東映との交渉が決裂し、最終的には大野剣友会が下請け制作を引き受けることとなりました。

主人公のレッドタイガーは、素顔を明かさない謎多きヒーローとして描かれています。脚本は長坂秀佳が主に担当し、彼の代表作である『快傑ズバット』や『特捜最前線』に通じる親子愛や奇抜なアイデアが盛り込まれています。また、記憶喪失の親を探す子供たちという構図は『キカイダー』との類似性も指摘されています。

あらすじ

日本防衛研究所の天野博士が建造した巨大ロボット要塞・ランボルジャイアント。ブラックデンジャー魔王率いるUFO軍団は、ランボルジャイアントを兵器として利用しようと研究所を襲撃し、天野博士の妻・愛は記憶を失い、博士は殺害されてしまいます。

残された天野博士の遺児、太陽、月子、星夫の3人は、母・愛がランボルジャイアントの重要回路であるスペース回路の秘密を握っていることを知ります。ランボルジャイアントを完成させるため、3人はUFO軍団の妨害を退けながら、母親探しの旅に出ます。果たして、天野一家の運命は？そして、彼らを助ける謎のヒーロー、レッドタイガーの正体とは？

登場人物

レッドタイガー
天野兄弟がピンチに陥った時に現れる謎のヒーロー。「弱き者、正しき者の味方、レッドタイガー！」の口上が特徴。怒りが頂点に達すると、体の色が赤と白に逆転しパワーアップします。正体は物語の終盤で、天野兄弟の兄・銀河であることが明かされます。

天野ファミリー
天野太陽: 天野兄弟の次男。ギターの弾き語りが趣味。
天野月子: 天野兄弟の長女。ランボルジャイアントの通信係を担当。
天野星夫: 天野兄弟の三男。ロボQの言葉を理解できる。
天野博士: 日本防衛研究所所長。ランボルジャイアントを建造。
天野愛: 天野博士の妻。記憶喪失となる。
天野銀河: 天野兄弟の長男。15年前に宇宙人に連れ去られる。

ロボQ
天野家のマスコットロボット。「キュー」という言葉しか話せないが、星夫には意味が理解できます。

チビQ
ロボQに代わって登場する小型ロボット。人間と会話ができます。

ブラックデンジャー軍団
地球を侵略しようと企む宇宙からの侵略軍団。

ブラックデンジャー魔王: UFO軍団の総司令官。
クイーンギルバ: ブラックデンジャー軍の行動隊長。超能力を持つ。

メカニック

ランボルジャイアント
天野博士が建造した巨大ロボット要塞。普段は地下に格納されており、ジャンケンUFOが出現すると迎撃のために浮上します。内部は天野一家の拠点となっており、スペース回路の謎の解明が行われます。

ランボルファイター
宇宙探知要塞。衛星軌道上に待機し、地球の情報を収集します。

スリッパーX1
レッドタイガー専用の小型戦闘機。

スペースマリン
宇宙戦用の戦闘機。レッドタイガーや天野兄弟が搭乗します。

ジャンケンUFO
グー、チョキ、パーの3種類が存在するUFO軍団の戦闘機。

本作品の位置づけ

『UFO大戦争 戦え! レッドタイガー』は、特撮ヒーロー番組としてはマイナーな作品ですが、その独特な設定やストーリーは、一部のファンから根強い支持を受けています。また、後の特撮作品に影響を与えた要素も含まれています。

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