UGG

UGG（アグ）についての詳細

UGGは、アメリカに本社を置くデッカーズ・アウトドア・コーポレーションが展開するファッションブランドであり、その主力商品としてシープスキンブーツが非常に有名です。UGGは、世界140カ国以上で商標登録されており、中国やトルコでは著名な商標として法的に認められるなど、その知名度は広範囲にわたります。一方で、オーストラリアやニュージーランドでは、UGGが一般名称として認識されていることも少なくありません。

UGGの起源ははっきりとはわかっていませんが、オーストラリアのサーファー、シェーン・ステッドマンによって1980年に商標が使用されたことがきっかけとされています。しかし、その後、一般名称化してしまったため、商標権は消滅しました。ただし、UGGブランドは、他の地域では著名な商標としての地位を確立しています。

デッカーズ・アウトドア・コーポレーションが所有するUGGブランドは、シープスキンブーツに加えて、シューズやサンダル、ウェッジ、スリッパ、ニットウエア、アウターウェア、さらにはハンドバッグなど、多岐にわたる商品を展開しています。特に、UGGのブーツは、独特のデザインと高い機能性が魅力で、外面はスエード、内側にはウールのフリースを使用しています。このシープスキンの特性により、暑い夏でも涼しく、寒い冬には暖かさを保つことができます。

また、最近ではUGGブランドのイメージを悪化させるスパムの問題が浮上しています。一部では、facebookアカウントを不用意に乗っ取る手法を使い、UGG Australiaを名乗ってスパム投稿やメールを配信する行為が報告されています。これに対し、UGG側は公式サイトで注意喚起を行っています。

歴史的背景

UGGに関連したシープスキンブーツのスタイルは、もともとオーストラリア人のサーファー、シェーン・ステッドマンによって考案されました。彼は、オーストラリアの冷えた海でのサーフィン時に使用するための暖かいブーツをデザインしました。1971年には「UGH-BOOTS」という商標を登録し、その後1982年には「UGH」の商標も取得しています。

1978年、別のオーストラリア人サーファーであるブライアン・スミスが自国で製造されたシープスキンブーツをアメリカに持ち込み、ニューヨークとカリフォルニアで販売を開始しました。これをきっかけに、彼はUGG Australiaというフットウェア会社を設立し、そのブーツはカリフォルニアのサーファーやハリウッドのセレブたちの間で人気を集めるようになります。1985年、スミスはUGG Australiaのロゴの登録申請を行い、1987年には正式に商標登録されました。

1995年、アメリカのデッカーズ・アウトドア・コーポレーションは、1,500万ドルの額でUGGホールディングを買収しました。さらに、1996年にはシェーン・ステッドマンも自身が持つUGHの商標を、1万ポンドの譲渡金額と、生涯にわたってUGGのブーツを年に3足受け取るという条件のもとでデッカーズに売却しました。

UGGブランドの進化とともに、その魅力は今もなお多くの人々に愛されています。

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