UNDERWEAR

槇原敬之『UNDERWEAR』徹底解説

1996年10月25日にリリースされた槇原敬之7枚目のスタジオ・アルバム『UNDERWEAR』。本作は、wea japan/River Wayから発売されました。

アルバム概要

『UNDERWEAR』は、槇原敬之にとって2年ぶりの日本語歌詞によるオリジナルアルバムです。先行シングル「どうしようもない僕に天使が降りてきた」のカップリング曲「I need you.」のアルバムバージョンも収録されています。また、11曲目の「LOVE LETTER」は、2006年と2008年にNTT東日本のCMソングとして起用され、幅広い世代に親しまれました。

制作背景

本作の制作にあたり、槇原敬之は「これまでの活動に金字塔を打ち立てるようなアルバムにしたい」という強い思いを抱いていたそうです。実は、本作を最後に引退することも考えていたとのこと。その背景には、いくつかの悲しい出来事が重なったことが影響しているようです。

また、『UNDERWEAR』は、長年槇原の作品をプロデュースしてきた木崎賢治との最後の作品となりました。さらに、ワーナーミュージック・ジャパンからのオリジナル・アルバムの発売も本作が最後となり、翌1997年に槇原はソニー・ミュージックレコーズへ移籍しました。

アートワーク

初回プレス盤は、UNDERWEARの形に穴が開いた三方背BOX仕様で、白を基調としたデザインに赤色の配色が目を引くパッケージでした。歌詞ブックレットには、槇原敬之の写真が掲載されています。

コンサート・ツアー

アルバム発売翌年の1997年初頭には、本作連動コンサート・ツアー「槇原敬之CONCERT TOUR '97 “UNDER YOUR UNDERWEAR”」が開催されました。しかし、全国10か所のみの開催で、映像作品は未発売となっています。

再発

1998年11月26日には、初回生産限定・紙ジャケット仕様で再発されました。さらに、2012年11月14日には、槇原敬之監修のもと、24bitデジタルリマスターが施され再々発。この再々発盤は、同年9月に発売されたCD-BOX『EARLY 7 ALBUMS』の単独発売盤としてリリースされました。

収録曲について

アルバムには、バラエティ豊かな全12曲が収録されています。

1. 男はつらいっすねぇ
2. PENGUIN
3. どうしようもない僕に天使が降りてきた
MVには小橋賢児と浜丘麻矢が出演。
4. 君の自転車
5. うん
6. I need you.（ALBUM VERSION）
「どうしようもない僕に天使が降りてきた」カップリング曲。
7. revenge
8. オオカミ少年
9. THE END OF THE WORLD
10. PAIN
歌詞にレインボーブリッジが登場。
11. LOVE LETTER
NTT東日本 CMソング（出演：新垣結衣）
12. まだ見ぬ君へ

演奏

槇原敬之自身がボーカルとキーボードを担当し、小倉博和、佐橋佳幸など、豪華ミュージシャンが参加しています。

まとめ

『UNDERWEAR』は、槇原敬之の音楽キャリアにおいて重要な作品であり、彼の内面が色濃く反映されたアルバムと言えるでしょう。引退を考えるほどの苦悩を乗り越え、新たなスタートを切った槇原敬之の原点として、ぜひ聴いていただきたい一枚です。

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