UP to boy

アイドルグラビア雑誌『UP to boy』の軌跡

『UP to boy』（略称：UTB）は、1986年に創刊された日本のアイドルグラビア雑誌です。ワニブックスから定期的に発行され、アイドルやモデルの魅力を様々な形で紹介し続けています。雑誌は当初、隔月刊としてスタートしましたが、1995年には月刊化。その後2004年には再び隔月刊に戻ったものの、2014年にはまた月刊へと戻り、現在に至ります。

創刊から現在までの変遷

『UP to boy』の初号は1986年3月に発行され、その表紙を飾ったのは初代ミス・アップの勇直子でした。1995年8月号からは月刊化が実施され、2000年代には特にハロー!プロジェクトに所属するアイドルたちが多く登場しました。モーニング娘。のソロ写真集とのタイアップ企画もあり、多くの読者に支持されました。

2004年には偶数月発行の隔月刊に戻り、2008年には「脱アイドル」というテーマで雑誌を刷新することが試みられました。当時、非アイドル系の歌手やフリーアナウンサーを特集するなど、アイドルの枠を超えた表現を模索しましたが、販売不振を受けて、2009年には再度アイドル雑誌としての路線に戻ることとなります。

2014年9月には再び月刊化され、翌年からは季刊紙としての増刊号『UTB+』も発行を開始しました。このように、『UP to boy』はその時代ごとのトレンドや読者のニーズに応じて進化を続けてきました。

表紙を飾ったアイドルたち

雑誌の表紙には数多くのアイドルやモデルが登場しており、特に2010年代にはAKB48やSKE48、HKT48といった人気グループのメンバーが多く起用されています。2017年からは表記をカタカナの「アップトゥボーイ」に変更し、より広く認知されるようになりました。

連載記事と特集

『UP to boy』では、毎号恒例の連載記事が掲載され、例えば、AKB48のメンバーによる「魁!! 48歌謡塾」などが人気を博しています。また、過去には女性アナウンサーやスポーツ選手を対象としたインタビュー企画が行われ、多様なコンテンツを提供してきました。

受賞制度「ミス・アップ」

この雑誌からは多くのアイドルが誕生しており、1986年から行われていた「ミス・アップ」募集企画は、アイドル発掘の重要な位置を占めていました。2004年以降は一時的に休止していましたが、2014年に復活し、再び新人アイドルの登竜門として機能することとなりました。

増刊号『UTB+』

『UTB+』は、2011年から偶数月に発行されている増刊号です。通常の雑誌よりもグラビアに力を入れた内容となっていることが特徴で、段階的にページデザインなども刷新されてきました。2019年にはオールカラー化され、雑誌としてさらに進化を遂げました。

終わりに

『UP to boy』は、アイドルグラビアの世界で数十年にわたり、さまざまな変化を遂げてきました。時代とともに進化しながら、今なお多くのファンに愛され続ける雑誌です。これからも新しいスタイルや企画を展開し、多くのアイドルとの出会いを提供していくことでしょう。

もう一度検索