UWFインターナショナル

UWFインターナショナルの歴史

UWFインターナショナル（ユー・ダブリュー・エフ・インターナショナル）は、1991年に日本で設立されたプロレス団体です。団体の正式名称はユニオン・オブ・プロフェッショナル・レスリング・フォース・インターナショナルで、略称はUインターです。この団体は第2次UWFの流れを汲んでいますが、設立の背景には選手会主導で再発足した第2次UWFの経営問題が存在しました。

設立の背景と旗揚げ戦

元々1991年1月に再スタートを切った第2次UWFは、選手とフロントとの対立が原因で解散しました。その後、高田延彦が主導となりUWFインターナショナルが設立され、5月には後楽園ホールにて旗揚げ戦を行いました。この時、高田は団体の中心選手として「プロレスこそ最強」というテーマを掲げ、団体のアイデンティティを確立しました。特に注目を集めた試合は異種格闘技戦や著名な選手の参加などで、プロレス界に新たな風を吹き込みました。

試合の特徴とプロレススタイル

Uインターの特色は、従来のUWFのスタイルを継承しつつもプロレス本来の要素を重視する方針にありました。ルー・テーズやビル・ロビンソン、ダニー・ホッジといった著名な選手たちを顧問に迎え入れ、プロレスの伝統を守りながらも新しい試みを行ったのです。特にダブルバウトというタッグマッチ形式を導入し、ファンに新しい形の試合を提供しました。

課題と批判

しかし、その挑発的な姿勢は他団体との摩擦を生む要因ともなりました。新日本プロレスなど他団体の選手からの批判も相次ぎ、ファンの間でも反感を招くことになりました。このような環境の中で団体は様々な議論を引き起こし、必然的に多くの話題に上る存在となりました。

解散の経緯

UWFインターナショナルは数々の成功を収めましたが、万全とは言えない資金体制の影響で困難に直面することとなります。大口スポンサーが存在しないため、運営開始当初から資金面での苦しさがあり、特に来日する外国人選手へのファイトマネーが高騰したことが影響しました。また、高田自身が政治活動に参加し長期離脱したことも決定的でした。

1996年には団体の方向性が迷走し、信念であった「プロレスこそが最強」の理念が薄れていきました。その結果、多くのファンが失望し、最終的には1996年12月27日、後楽園ホール大会をもってUWFインターナショナルは解散しました。

まとめ

UWFインターナショナルは、その存在感こそ強かったものの、内外からの批判や資金的な問題に悩まされ、僅か数年で解散の道を選ぶことになりました。今後のプロレス界に残した影響は大きく、挑戦的な試合や異種格闘技戦の提唱といった新しい潮流を生み出したことは評価されるべき点です。

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