Under the same sky

『under the same sky』: FGO 5周年記念広告

『under the same sky』は、国民的スマートフォンRPG『Fate/Grand Order|Fate_Grand Order』のリリース5周年を祝うために、ゲームブランドTYPE-MOONが展開した特別なプロジェクトです。この企画は、地方紙47紙及び全国紙1紙（読売新聞朝刊）を通じて、日本各地の名所にサーヴァントたちが訪れるというユニークな内容で構成されています。各広告にはサーヴァントたちのコメントが添えられ、ファンの心を掴む要素が満載です。

プロジェクトの背景

この広告キャンペーンは、2020年8月10日に東京ドームで開催予定だった音楽イベント「Fate/Grand Order|Fate_Grand Order Fes.」に向けて、事前に盛り上げるために制作されました。アニプレックスの渡邊力輝也氏は、「5周年という特別な年に、リアルイベントにこだわらず、徐々にイベントを盛り上げていくことを目指した」と述べています。通常の周年イベントでは展示やステージイベントが中心でしたが、今回は新たなアプローチが採用されました。

新聞広告の意義

渡邊氏は、SNSやネット上のコミュニケーションが増えている中で、あえて新聞広告を選んだ理由についても語っています。彼は、「実際の新聞を使うことで、広がる可能性を見越して、より広い層にアプローチできると考えた」と述べています。また、東京オリンピックに注目が集まる中で、他のメディアから距離を置くことで、独自性を保つ狙いもあったようです。

この広告プロジェクトの名称『under the same sky』には、「日本全国どこにいても共通の空の下、ゲームのサーヴァントと現実のシチュエーションが融合することで、ファンの心が繋がる」という願いが込められています。広告では、日本各地で親しまれている名所が登場し、各地にふさわしいサーヴァントが割り当てられました。これにより、知らない作品にもかかわらず、多くの読者の興味を引くことを目指しました。

実施内容と展示

2020年7月には、これまでの48点の新聞広告を阪急大阪梅田駅にて掲出し、また地下鉄御堂筋線の梅田駅ホームでは広告を2分半の映像としてデジタルサイネージで流しました。これにより、さらに多くの人々にプロジェクトの存在が知られることとなりました。その他にも、広告を基にした画集「Fate/Grand Order|Fate_Grand Order 5th Anniversary 'under the same sky' advertising works」も販売され、幅広いファン層をターゲットにしました。

反響と社会の反応

新広告が5月4日に公開された際、Twitter上で「#FGO5周年」といった関連ワードがトレンドになりました。ファンの中には初めて新聞を購入したという声も多く、特に自分の住む地域に自分の好きなサーヴァントが掲載されることに期待を寄せるツイートが相次ぎました。また、地元の名物とサーヴァントの意外な組み合わせに驚く声も多く見られました。FGO PROJECTは、こうした反響を通じて、一般のプレイヤーからの好評を認識したとしています。

しかし一方で、広告の入った新聞を求めて奔走する人々や、それを転売する動きも見られました。このように、『under the same sky』はファンの間で大きな話題を呼び、その人気を再確認するプロジェクトとなりました。

公式ウェブサイトやSNSを通じて、ファンとのコミュニケーションがこれからも続くことが期待されています。

もう一度検索