VARIOUS DAYLIFE: 新たな大陸での日常を楽しむRPG
『VARIOUS DAYLIFE』(バリアスデイライフ)は、ドキドキグルーヴワークスが開発し、
スクウェア・エニックスによって
2019年9月20日に
Apple Arcade向けにリリースされたゲームです。2022年には
Nintendo Switch、
Steam、
PlayStation 4|PlayStation_4版も登場し、正式なタイトルとして「バリアスデイライフ」が採用されました。このタイトルは、
スクウェア・エニックスの代表作『オクトパストラベラー』や『
ブレイブリーデフォルト』を手掛けた浅野チームによるもので、RPGの世界での“日常”に焦点を当てています。開発の中で「スマートデバイスに特化すること」が重要視され、当初は当時の人気に応えた形式で配信されました。
ゲームの背景と経緯
本作はもともとスマートフォン向けの「遊び切り」ゲームとして設計され、5000円の購入価格を予定していました。しかし、Appleからの誘いにより
Apple Arcade向けの独占タイトルに方針が変更されました。この月額制のサービスは、初月無料や特に安価なため、
プロデューサーの
浅野智也はゲーム価格の低下について複雑な思いを抱きつつも、チャンスを受け入れました。
ストーリーと目的
主人公であるプレイヤーは、帝国歴211年に新大陸アントエシアに足を踏み入れた移植者の一人です。新都エレビアで生活を送りながら、この大陸の謎を解き明かす旅に出ます。目標は日常の中で働き、仲間とともに冒険を進めることです。
ゲームシステムの特徴
本作は「日常パート」と「攻略パート」の2つのセクションから構成されています。
日常パート
新都エレビアでの生活を送るこのパートでは、キャラクター育成が中心です。仕事を選び、その結果として得られるスキルや経験値をもとにキャラクターを成長させることができ、さまざまなステータスを持つ主人公が「レベル」や「HP」といった能力を獲得していきます。
仕事をすることで新たなジョブやスキルを得られる他、報酬として金策にも役立つシステムが用意されています。体力が少ないと仕事後に療養が必要になり、逆に成功すると報酬が倍増する場合もあります。連勤システムにより、連続して働くことで経験値が増加し、効率的にレベル上げができる工夫も見受けられます。
プレイヤーは仲間キャラクターたちを育成したり、拠点を探検して「気分」を回復させることも可能です。各キャラクターとの親密度を上げることで、特別なイベントや新しいスキルの獲得に繋がります。
攻略パート
主人公は「外征」と呼ばれる任務を遂行しなければなりません。仲間と協力し、敵である「蛮族」との戦闘を行いながら、大陸を踏破することが目標です。マップを進むことでHPが減少していくため、食料を持参し、キャンプで回復を図る必要があります。このパートの楽しさは、ターン制のコマンド式戦闘にあります。
興味深い戦闘システム
本作は「Change」「Chain」「Chance」の3つのシステムで構成された独自の戦闘メカニズムを採用しています。これにより、状態異常を利用した戦略的な攻撃が可能です。これらの要素は、プレイヤーに新鮮な体験を提供し、物語の進行にも深みを与えています。
エレビア内の施設
新都エレビアには、各種施設が存在し、プレイヤーは多種多様な活動を通じてキャラクターの成長を促します。自宅、ギルド、武具屋、教会などの施設で生活する中で、異なる経験を得ることができます。それぞれの施設での対話や活動の中で、キャラクターたちとの絆を深め、物語が進展していきます。
結びに
『VARIOUS DAYLIFE』は、日常の中に冒険や楽しさを織り交ぜた、新しいタイプのRPGです。プレイヤーは自らの選択によって物語を進め、仲間との絆を深めながら新たな大陸アントエシアを探索していきます。キャラクターたちの日常生活と冒険が交錯するこのゲームの世界は、多くのプレイヤーに未知の体験を提供してくれることでしょう。