VIEW Suicaカード

VIEW Suicaカードとは

「VIEW Suicaカード」は、株式会社ビューカードが発行するクレジットカードで、Suicaの機能が搭載されている点が特徴です。このカードは、単なるクレジットカードとしての機能だけでなく、Suicaとしての利便性も兼ね備えており、日々の生活をより便利にしてくれます。

概要

VIEW Suicaカードは、2003年（平成15年）にJR東日本が発行していたビューカードにSuicaの機能を加えたことで誕生しました。当初はSuicaイオカードの機能のみでしたが、後にSuica定期券の機能も追加されました。2010年（平成22年）には、株式会社ビューカードがJR東日本からクレジットカード事業を承継し、現在では同社が発行元となっています。

主な特徴

VIEW Suicaカードは、Suica単独カードにはない様々な特徴があります。

ビューカード機能: クレジットカードとしての機能を有しており、ショッピングなどでの支払いに利用できます。
オートチャージ: 事前に設定することで、Suicaの残額が一定額以下になった際に自動的にチャージされます。
デポジット不要: Suicaカードで必要なデポジット（500円）が不要です。
JRE POINTチャージ: ビューカードの利用で貯まったJRE POINTをSuicaにチャージできます。1ポイント1円としてチャージ可能です。
更新時の払い戻し: カード更新時に旧カードのチャージ残額は手数料無料で払い戻されます。払い戻しはATM「ビューアルッテ」で可能です。

国際ブランド

VIEW Suicaカードは、JCB、VISA、MasterCardの各ブランドで発行されています。当初はJCBとVISAのみでしたが、後にMasterCardも追加されました。VISAブランドは、当初は国内利用のみでしたが、後に国際利用が可能となりました。

エンボスレスカード

VIEW Suicaカードは、カード番号がエンボス加工されていないエンボスレスカードです。これは、Suicaのアンテナとカード番号の刻印が干渉するのを避けるためです。このため、当初は海外での利用に制限がありましたが、後に国際利用が可能となりました。

オートチャージ

VIEW Suicaカードの大きな特徴の一つが、オートチャージ機能です。事前に設定することで、改札機を通過する際に自動的にチャージされます。この機能は、Suica・PASMOエリアでのみ利用可能です。また、バス利用時や新幹線の改札ではオートチャージは行われません。オートチャージ金額は、1,000円単位で設定可能です。

Suicaインターネットサービス

以前は「Suicaインターネットサービス」という、自宅でSuicaにチャージできるサービスがありましたが、2021年2月9日をもって終了しました。このサービスでは、インターネットを通じてクレジットカードからSuicaへのチャージが可能でした。現在は、モバイルSuicaの利用や駅の券売機でのチャージが主な手段となっています。

Suica定期券

以下のVIEWカードはSuica定期券に対応しており、定期券情報をカード裏面に記録することができます。

「ビュー・スイカ」カード
「ビュー・スイカ」リボカード
ビューゴールドプラスカード
ルミネカード
JRE CARD

提携カード

VIEW Suicaカードは、様々な企業と提携したカードも発行しています。これらの提携カードは、各社のポイントサービスや割引などの特典が付与されています。

JR東日本グループ

駅ビル運営会社など、JR東日本グループ各社と提携したカードが多数発行されています。ルミネカードやアトレクラブビューSuicaカードなどが代表的ですが、多くの提携カードは「JRE CARD」に統合されました。

銀行

新銀行東京、みずほ銀行、三菱UFJ銀行など、各銀行のキャッシュカード機能と一体になったVIEW Suicaカードも発行されています。

航空会社

日本航空（JAL）と提携した「JALカードSuica」があります。このカードは、JALのマイルを貯めることができ、Suicaへのチャージも可能です。また、全日本空輸（ANA）とも提携し、「ANA VISA Suicaカード」が発行されています。

流通・小売り

ビックカメラやイオンなど、流通・小売業との提携カードもあります。これらのカードは、各社のポイントサービスや割引が受けられます。

独自系

ヤフー株式会社と提携した「Yahoo! JAPANカードSuica」や、トヨタファイナンスと提携した「TOYOTA TS CUBIC VIEW CARD」などがあります。

Type IIカード

VIEW Suicaカードには、Type IIカードと呼ばれるものがあります。これは、カードの与信・決済業務をJR東日本ではなく、各発行会社が行うカードです。Type IIカードには、利用できる場所やサービスに一部制限があります。

Type IIカード一覧

スーパーICカードSuica「三菱UFJ-VISA」
Yahoo! JAPANカードSuica
イオンSuicaカード
TOYOTA TS CUBIC VIEW CARD
みずほマイレージクラブカード《セゾン》Suicaカード
SMBC CARD Suica
ANA VISA Suicaカード

取扱地域

VIEW Suicaカードは、Suicaの利用エリア外でも発行できます。ただし、Suicaの利用範囲は限られています。名古屋地区では、VIEW ALTTE、モバイルSuica、Suicaインターネットサービスでのチャージが主な手段となっています。

概歴

2003年7月1日: VIEW Suica（VISA・JCB）発行開始
2004年3月1日: VIEW Suica-MasterCard登場
2004年4月30日: VIEW Suica-VISAの国際利用対応型が登場
2004年10月1日: VIEW Suicaリボカード登場
2005年1月4日: JALカードSuica登場
2005年7月1日: ビュー・スイカ新銀行東京カード登場
2006年1月10日: 定期券機能付きVIEW Suica発行開始
2006年3月15日: ビックカメラSuicaカード、みずほSuicaカード登場
2006年10月1日: オートチャージサービス開始
2007年2月1日: イオンSuicaカード受付開始
2007年2月13日: スーパーICカードSuica「三菱東京UFJ-VISA」登場
2008年3月17日: Yahoo! JAPANカードSuica受付開始
2008年10月20日: みずほマイレージクラブカード《セゾン》Suica受付開始
2008年10月22日: ANA VISA Suicaカード受付開始
2009年4月20日: 横浜バンクカードSuica受付開始
2010年2月1日: 株式会社ビューカードが事業承継
2015年4月22日: VIEWゴールドプラスカード登場


VIEW Suicaカードは、その利便性と多機能性から、多くの方に利用されているクレジットカードです。

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