VITALIZER

KICK [[THE CAN CREW]]の記念すべきメジャー1stアルバム『VITALIZER』は、2002年2月14日にリリースされました。全14曲を収録し、彼らの音楽的な才能と個性が光る作品として、多くのファンを魅了しました。

アルバム制作は、まず22曲ほどのトラックを制作し、その中からメンバーが厳選。選ばれたトラックに合うテーマを各々が考え、歌詞を書き上げます。その後、メンバーが集まり、サビを共同で制作するという、ユニークな方法で完成されました。この制作方法によって、アルバム全体に統一感と多様性が生まれ、飽きさせない内容となっています。

アルバムタイトルである『VITALIZER』は、「vitalize=元気付ける、生命力を与える」という意味から、「元気を与える人やモノ」を指します。まさに、KICK [[THE CAN CREW]]の音楽が持つエネルギーと、聴く人に活力を与える存在でありたいという願いが込められていると言えるでしょう。

収録曲には、シングルとしてリリースされた楽曲も多数含まれています。デビューシングル「THE THEME OF "KICK"」を筆頭に、「スーパーオリジナル」、「マルシェ」、「ONEWAY」、「カンケリ02」、「イツナロウバ」など、彼らの代表曲が並びます。「カンケリ02」は、3rdシングル「カンケリ01」のリミックスバージョンです。

また、5thシングルのカップリング曲「C'MON EVERYBODY」のリミックスである「C'MON EVERYBODY (Remix) feat.INNOSENCE」や、RHYMESTERのMUMMY-Dがプロデュースした「ONE FOR THE WHAT, TWO FOR THE WHO.PART III」、RHYMESTERをフィーチャーした「神輿ロッカーズ feat. RHYMESTER」など、豪華アーティストとのコラボレーションも実現しています。

さらに、3rdシングルのカップリング曲「LIFELINE」のリミックス「LIFELINE(version2)」、6thシングルのカップリング曲「HANDS」など、アルバム収録曲以外にも聴きごたえのある楽曲が収録されています。

KICK [[THE CAN CREW]]の初期の勢いと、実験精神が感じられる『VITALIZER』は、彼らのキャリアにおいて重要な作品であり、日本のヒップホップシーンにおいても、その名を刻む名盤と言えるでしょう。

もう一度検索