VOLVO PUNK E.P

ゼリ→の7枚目のシングル『VOLVO PUNK E.P.』は、2003年2月20日、VELVET SNOOZERよりリリースされました。この作品は、バンドにとって大きな転換期を象徴する一枚と言えるでしょう。

当時、メンバーのヤフミは深刻な怪我、両足骨折を負っていました。この怪我からの復活、そしてバンドとしての再出発を記念するツアー、『'03 TOUR VOLVO PUNK』が開催されます。そしてこのツアーの会場で限定販売されたのが、『VOLVO PUNK E.P.』なのです。

このシングルは、自主レーベル「VELVET SNOOZER」設立後、新生ゼリ→が世に放った最初の作品でもあります。彼らの新たなスタートを告げる、記念すべき一枚と言えるでしょう。

限定販売ということもあり、発売当初は入手困難な作品でしたが、2021年より配信が開始され、より多くの人がこの作品に触れることができるようになりました。この配信開始は、多くのファンにとって待ち望んでいた朗報だったと言えるでしょう。

収録されている楽曲は、ゼリ→の音楽性を多角的に見せてくれる、バラエティ豊かなものとなっています。

まず注目すべきは、「Freedom will be there」です。作詞をヤフミ、作曲をカズキが担当したこの曲は、怪我からの復活、そして未来への希望を力強く歌い上げていると言えるでしょう。

続く「小便と巡回公園管理人」は、独特なタイトルが目を引く一曲です。ヤフミの作詞、カズキの作曲によるこの曲は、彼らのユーモラスな一面と、鋭い社会風刺を融合させた、聴き応えのある作品となっています。

「VELVET SNOOZER」は、バンドの自主レーベルを冠した楽曲です。作詞はヤフミ、作曲はユータローが担当しており、彼らがレーベルを設立した想いが、この曲に込められていると言えるでしょう。

「半分小学生」は、ヤフミの作詞、カズキの作曲による楽曲です。タイトルから想像できるように、子供心のような無邪気さと、大人ならではの複雑な感情が混ざり合った、奥深い一曲となっています。

「I WANNA BE CRAZY」は、ヤフミが作詞作曲を担当した、彼の個性が強く表れた作品です。ストレートな歌詞と、力強いメロディーは、リスナーの心を掴んで離しません。

そして最後に収録されているのは、タイトル曲でもある「VOLVO PUNK」です。ヤフミの作詞、カズキの作曲によるこの曲は、彼らの音楽の核となる部分、そしてこのシングル全体を象徴するような、重要な一曲となっています。

『VOLVO PUNK E.P.』は、復活、そして新たな出発を告げる、ゼリ→にとって特別な作品です。限定販売、廃盤を経て、配信開始によってより多くのリスナーに届けられるようになったこのシングルは、彼らの音楽史において重要な位置を占め続けていると言えるでしょう。限定盤ゆえに希少価値も高く、コレクターアイテムとしても人気が高い作品です。

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