VenusBlood -EMPIRE-

『VenusBlood -EMPIRE-』の概要

『VenusBlood -EMPIRE-』は、2010年10月26日にdualtailから発売された女神悪堕ちテーマの触手シミュレーションゲームです。本作は、dualtailブランドの八作品目であり、『VenusBlood』シリーズの四作目となります。また、2017年12月22日には後日談となる『VenusBlood -AfterDays- Episode:2 風の双竜神』がリリースされました。

ゲームシステムの特徴

本作の基本的なシステムは、前作『VenusBlood -DESIRE-』を踏襲していますが、新たな要素も多く組み込まれています。特に、女神の悪堕ちがストーリーの進行上必ずしも発生するわけではなく、カオス値がロウ値を上回った場合にのみ悪堕ちが生じる仕組みになっています。この変更により、プレイヤーは特定の女神を選んで悪堕ちさせる戦略を立てることが可能となりました。

また、戦闘に参加するユニットの数が最大6体に増え、前衛3体と後衛3体で構成されるようになりました。各ユニットはブレイダー、ランサー、シューター、ガーダー、クラッシャーのクラスと、火、土、風、水、光、闇の属性を持つことができ、クラス間や属性間の相性が戦略的な要素として加わりました。さらに、フリードや女神たちはForceを消費しつつ戦略スキルを発動できる隊長ユニットとしての役割を果たし、そのほかのユニットは一般的な役割に分類される設定です。

ストーリーの舞台

物語は、大陸の西端に位置するフィーリアス地方を舞台にしています。5柱の女神によって守護された5つの国が存在し、その北西にあるバルドル帝国は闇の女神に守られている魔族の国です。このバルドル帝国は、過去に何度もフィーリアスに侵攻を試みてきましたが、強力な結界によって阻まれていました。しかし、最近結界にひびが入り、弱い魔族たちが結界を突破できるようになっています。指揮官フリードはこの隙をつき、フィーリアスへの侵攻を開始します。

主要キャラクター

帝国遊撃師団長 フリード

本作の主人公であり、少数精鋭の部隊を指揮する好戦的なキャラクターです。自己の出自が不明であるにもかかわらず、高い地位を持っています。フィーリアスへの侵攻中に女神モリガンから雷の剣ミストルティンを授かります。

女神たち

• - アリアンロッド: 大地の戦神であり、善悪を行き来する女神。バルドル帝国に近い国を守護する役割を担っていますが、若輩のため、特にモリガンに対して強い敵意を抱いている。

• - イルダーナ: 光と秩序を司る女神で、最も強い神力を持っていますが、悪堕ちすると無駄に色気を振りまくことに。

• - ツクヨミ: 水を司る豊穣の女神で、飄々とした性格をしており、酒を持ち歩いています。悪堕ち後は力の源が変わり、荒々しさが増します。

• - マリス: 火と発展を司る女神で、悪堕ちすると武器から兵器へと造り変えることになります。

• - ジルニトラ: 風と叡智を司る特殊な女神。魔族に対して歩み寄る姿勢が見られます。

• - モリガン: バルドル帝国の女王であり、混沌を司る存在ですが、彼女の力が結界に影響を与えているなどの謎も多く内包しています。

反響と評価

本作は5,000本以上の売り上げを記録し、インターネット上でも話題となりました。多様なユーザー層が広がる一方で、一部のキャラクターのデザインに対する指摘も多く寄せられています。キャラクターの外見や設定に対して賛否が分かれ、プレイヤーの議論を引き起こしました。

スタッフ

本作の監督及びゲームデザインはけ～まる氏が手掛け、企画はdualtail社が行っています。主題歌『Gestaltzerfall』は流歌氏が作曲、桃梨氏が作詞と歌を担当しています。

『VenusBlood -EMPIRE-』はその独特なキャラクターと戦略的なシステムにより、プレイヤーに新たな体験を提供する作品となっています。

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