ViewMAX

ViewMAXは、DR DOSのバージョン5と6に標準搭載されていたファイルマネージャです。そのGUIは、かつて人気を博したGEM GUIの縮小版をベースにしており、視覚的にも操作性においても、従来のコマンドラインインターフェースとは一線を画すものでした。

ViewMAX 1.00

DR DOS 5.0に付属したViewMAXの初期バージョンである1.00は、GEMデスクトップに非常に良く似たインターフェースを備えていました。画面は二つの固定サイズのウィンドウで構成され、それぞれのウィンドウにはファイルやディレクトリがアイコンとして表示されたり、ディレクトリ構造がツリー形式で表示されたりします。このバージョンでは、基本的なファイル操作とディレクトリ管理が主な機能でした。

ViewMAX 2

DR DOS 6.0に搭載されたViewMAX 2では、インターフェースに大幅な改良が加えられました。特に目を引くのは、各種制御部品が3次元的に描画されるようになった点で、これにより操作画面がより直感的でモダンな印象になりました。また、ユーザーが自由に色を設定できる機能も追加され、個人の好みに合わせたカスタマイズが可能になりました。さらに、DR DOSのタスクスイッチャーであるTaskMAXとの連携もサポートされ、アプリケーションを独立したタスクとして起動し、ViewMAXを通じてタスク間の切り替えが行えるようになりました。ディレクトリツリーの表示も変更され、以前は独立したウィンドウで表示されていたものが、アイコンが並ぶウィンドウの隣に表示されるようになり、視認性が向上しました。

ViewMAX 3 (未完成)

ViewMAX 3は、Novell DOS 7のファイルマネージャとして開発が進められていましたが、最終的に完成には至りませんでした。しかし、ベータ版のソースコードが残されており、その内容からは、カラーアイコンの採用、ウィンドウのサイズ変更機能、プログラムのグループ化機能など、数々の先進的な機能が実装される予定だったことが伺えます。これらの機能は、当時のファイルマネージャとしては非常に先進的なもので、ViewMAXがより洗練された使いやすいツールになる可能性を示していました。

ViewMAXは、その後のWindowsなどのGUIベースのOSの普及に伴い、次第に姿を消していきましたが、その先進的なインターフェースと機能は、当時のパソコンユーザーに大きな影響を与えました。

関連項目

GEM
DR DOS

外部リンク

ViewMAX topics
Screenshots of ViewMAX 1

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