Vikiの詳細
Vikiは、
シンガポールを拠点とする動画ストリーミングサービスであり、映画やテレビ番組、ミュージックビデオなどさまざまな映像コンテンツを世界中でオンデマンドで提供しています。企業は
シンガポールの他に、
サンフランシスコ、
インドネシア、ソウルにもオフィスを設けており、グローバルな展開を図っています。Vikiという名前は、「video」と「wiki」を組み合わせた造語で、ボランティアによるコンテンツ管理を意味しています。2011年にはCrunch賞を受賞し、その実力を証明しました。
歴史
Vikiは2007年に、ラズミッグ・ホヴァギミアン、Changseong Ho、Jiwon Moonの3名によって設立されました。初期の資金調達は、
シンガポールのベンチャーファンドNeoteny Labsと
LinkedInの共同設立者ニュー
リード・ギャレット・ホフマンからの支援を受けました。2008年にはアジアの拠点として
シンガポールに移転し、国内外からのサポートを活用することで事業を拡大しました。2010年12月にサービスを一般に公開し、2013年9月には楽天により2億ドルでの買収が報じられました。
サービス内容
Vikiは、Huluのアメリカ市場でのコンテンツライセンス展示に類似した形でコンテンツを提供しています。特定のチャンネルにコンテンツが掲載されると、ボランティアの翻訳者たちがクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づき、字幕制作を行い、160以上の言語に翻訳されます。この他に、VikiはHulu、Netflix、Yahoo!などにも字幕版コンテンツを提供し、収益を上げています。
他企業との連携
Vikiは2011年に新たにiPhoneアプリ「Viki On-The-Go」をリリースし、同年中にはサムスンとのコラボによりアンドロイドアプリを開発しました。この年の8月には1400万のユニークユーザーを獲得し、10月にはGreylock Partners、Andreessen Horowitz、
BBCワールドワイドから2000万ドルを調達しました。さらに2012年に入ると、
ワーナー・ミュージック・グループ、台湾のSEED Music Group、韓国のLEONと提携し、多数のミュージックビデオをサイトに追加することを決定しました。その後、
BBCワールドワイドとの提携も拡大し、Vikiのサービス全般における広告分野での協力が進められました。
同年7月には中国のソーシャルネットワーク「
人人網」と提携し、Vikiが提供するコンテンツは「VikiZone」としてソーシャルネットワークに展開されました。コンテンツの一部は無料で提供され広がりを見せています。Vikiは他にも、Hulu、Netflix、Yahoo!、
MSN、
NBC、A&E、香港のTVB、韓国のSBS、日本のフジテレビ、ロシアのAmediaなど、多数の企業ともコンテンツ供給の契約を結び、国際的なプラットフォームとして成長を続けています。