Vitalization

Vitalization：水樹奈々のヘビー級シングル

2013年7月31日、キングレコードより発売された水樹奈々29枚目のシングル「Vitalization」。前作「BRIGHT STREAM」から約1年ぶりのリリースとなる本作は、TVアニメ『戦姫絶唱シンフォギアG』のオープニングテーマに起用され、大きな話題を呼びました。

パワフルなサウンドと生命力あふれるテーマ

作詞を水樹奈々自身、作曲を上松範康が担当した「Vitalization」。タイトルにも込められたテーマは「生命を与える」「活性化させる」ことであり、聴く者の心を奮い立たせる、躍動感あふれる楽曲となっています。ジャケット写真は、錆びたマイクに向かって歌う水樹奈々の姿が印象的。歌の力によって壊れたものを修復し、活性化させるというテーマが視覚的に表現されています。

水樹奈々自身も「超ヘビー級の曲」と表現するほど、力強いビートが特徴です。その音色は、シンフォギア装者の鼓動を表しているとのこと。まるでボクサーの重いパンチのような、力強くも繊細な歌声が聴く者の心を掴みます。レコーディングはテンポの速さから仮TDが行われ、意思疎通はスタジオで行われたというエピソードも興味深い点です。

カップリング曲も魅力的

カップリング曲にも注目です。2曲目はアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 第七章』のエンディングテーマ「愛の星」。壮大なスケール感を持つヤマトの世界観を踏まえ、当初はフルオーケストラでの制作も検討されましたが、作品が群像劇的な要素を含むことを考慮し、より温かみのあるバラードに仕上がっています。

3曲目は「ドラマティックラブ」。水樹奈々いわく「オトナかわいいダンスポップチューン」で、サビのリフレインが印象的な一曲です。デモを聴いた三嶋章夫もその魅力に惹かれたとのこと。バラエティ豊かな楽曲が収録されている点も、このシングルの魅力となっています。

まとめ

「Vitalization」は、水樹奈々の圧倒的な歌唱力と、上松範康による力強い楽曲、そしてアニメとのコラボレーションが見事に融合した、聴き応え十分のシングルです。パワフルな「Vitalization」はもちろん、バラード調の「愛の星」、ダンサブルな「ドラマティックラブ」と、様々な音楽性を堪能できる作品となっています。アニメファンはもちろん、水樹奈々の音楽を愛するすべての人にとって、必聴のシングルと言えるでしょう。 このシングルは、水樹奈々のアーティストとしての幅広さ、そして音楽への情熱を改めて感じさせてくれる、そんな作品です。

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