W★INGプロモーション

W★INGプロモーションの歴史

概要

W★INGプロモーションは、1991年に設立された日本のプロレス団体です。その前身には世界格闘技連合W★INGや、設立予定だった世界格闘技連合WMAが存在しました。プロレスファンに長い間愛されてきましたが、経営不振や選手の離脱など、様々な要因によって崩壊しました。

設立の経緯

1991年の春、FMWからミスター・ポーゴや大迫和義、茨城清志といった選手たちが大仁田厚との対立から退団。その後、6月には世界格闘技連合W★INGを設立し、各種格闘技を融合した新たなスタイルを旗揚げしました。ここから、ポーゴ、徳田光輝、齋藤彰俊などの選手が参加し、デスマッチや総合格闘技の路線を軸に活動が開始されました。

分裂と新団体の誕生

旗揚げ後間もなく、経営の問題や選手間の対立が浮き彫りに。1991年11月には大迫と川並がを基に世界格闘技連合WMAを設立し、これに対抗する形で茨城と大宝がW★INGプロモーションを設立します。以降、両団体間の駆け引きが続き、選手の移籍や離脱が頻繁に行われました。

全盛期

1992年から1993年にかけて、W★INGプロモーションはFMWを超える過激なデスマッチを展開し、特にマニアからの支持を獲得。松永光弘が見せた6メートルのダイビングなど、注目の試合が続出しました。さらに、様々なジャンルの選手が参加し、ジュニアヘビー級路線も盛況に。外国人選手の招聘も積極的に行い、魅力的な興行が次々に開催されました。

経営の放漫と崩壊

しかし、華やかな表面とは裏腹に、茨城による放漫経営が問題視され、選手へのギャラの未払いなどが頻発。これによって選手たちの不満が高まり、次第に退団者が続出しました。また、試合開始時間の遅延や経済的問題も深刻で、1994年に至るまで状況は悪化の一途を辿ります。ついに茨城が経済的に追いつかなくなり失踪するに至り、W★INGプロモーションは自然消滅の形で崩壊を迎えました。

名称及び各団体の変遷

W★INGプロモーションに続いて、W★ING同盟やW★INGの名を冠した新たな団体がいくつか設立されましたが、それぞれ短期間での活動に終わりました。例えば、W★ING同盟は1994年に再集結しましたが、これも長続きしませんでした。これらの団体は、一時的な復興を試みるものの、結局は定着せず、プロレス界の流れに消えていきました。

結論

W★INGプロモーションは、その過激なデスマッチと個性的な選手たちにより日本のプロレスシーンに一時的な波風を立てました。しかし、経営の不安定さや選手間のもめごとが続いた結果、崩壊へと至りました。プロレスファンにとっては忘れられない団体となり、その影響は現在のプロレス界においても形を変えて残っています。

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