W3C Markup Validation Service

Markup Validation Serviceとは

Markup Validation Serviceは、World Wide Web Consortium (W3C) が提供する、HTML文書がHTMLやXHTMLの標準に準拠しているかを検証するサービスです。ウェブページの品質を保ち、異なるブラウザでの表示の一貫性を高めるために重要な役割を果たします。

歴史

このサービスは、Gerald Oskoboiny氏による「The Kinder, Gentler HTML Validator」として始まりました。これは、初期のオンラインHTML検証ツールよりも使いやすく、1994年7月13日に公開されました。その後、Oskoboiny氏がW3Cで働き始めたことをきっかけに、W3C公式のHTML Validatorが1997年12月18日に公開されました。このW3C版は、Oskoboiny氏の初期の仕事が基盤となっています。

仕組み

HTML Validatorは、ウェブページのマークアップをW3Cの標準と比較し、準拠度を判定します。DOCTYPE宣言を読み取り、適用する標準を判断した後、開始タグ・終了タグの忘れ、引用符の欠落、スペルミスなどのエラーを検査します。検証が終わると、文法的な妥当性を示すレポートが表示され、エラー箇所がリスト形式で示されます。例えば、終了タグの忘れは、一連のエラーを引き起こす可能性がありますが、最初の1つのエラーを修正すれば、連鎖的なエラーも解決することがあります。

ブラウザの適用状況

多くのブラウザは、文法的に正しくないHTMLでも寛容に表示することがあります。しかし、これはウェブページが常に意図した通りに表示されることを保証するものではありません。XMLドキュメントも、内部または外部のDTDを宣言していれば検証できます。W3Cは、HTML/XHTMLだけでなく、MathMLやCSSなどの他のウェブ技術に対する検証ツールも提供しています。

検証ツールへの批判

マークアップ検証ツールは、ページの全体像を把握することはできません。しかし、終了タグの忘れやその他の文法的なエラーを検出するのに役立ちます。ウェブページが文法的に妥当と判断されても、全てのブラウザで意図通りに表示されるとは限りません。したがって、検証ツールだけでなく、実際のブラウザでのテストが重要です。

CSSの妥当性検証

HTML/XHTML文書の検証に加えて、CSS文書の検証も重要です。W3Cやその他のHTML/XHTML検証ツールがHTML/XHTML文書を検証するのに対し、CSS検証ツールはCSS文書がCSS標準に準拠しているかをチェックします。CSS検証ツールは、HTML/XHTML検証ツールと同様に機能します。

関連項目

HTML Tidy: W3CのDave Raggett氏が開発したオフライン検査プログラム
Another HTML-lint

外部リンク

The W3C Markup Validation Service
The W3C CSS validation Service

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