WALKING EYES アルクメデス

『WALKING EYES アルクメデス』の概要

『WALKING EYES アルクメデス』（ウォーキングアイズ アルクメデス）とは、NHK総合テレビジョンで放送されていた日本のクイズバラエティ番組であり、そのキャッチコピーは「問題だらけの世の中に、問題だらけのクイズバラエティ」です。この番組は、視聴者参加型のユニークなクイズ形式が特徴となっています。

番組の始まりと放送期間

番組は2009年8月6日未明にパイロット版が放送され、その内容が一定の評価を受けたことから、2010年7月16日から9月24日までレギュラー番組として放送されました。放送は毎週金曜日の深夜0時15分から45分までの30分間行われました。ユニークなタイトル「アルクメデス」は、古代ギリシャの数学者アルキメデスの名と「歩く目（Walking Eyes）」を組み合わせたもので、進行役のキャラクターは大きな眼鏡をかけた古代ギリシャ人風の男、アルクメデスです。

試みられた新しいスタイル

『アルクメデス』では、一般的なクイズ番組と異なり、固定の出題者と解答者が存在しません。視聴者がインタラクティブに参加できるように、シチュエーションコメディの形式で問題が出題されます。具体的には、30秒から5分の短い映像が数回流れ、それを見た視聴者が問題に挑戦するというスタイルです。この形式は、かつてのフジテレビ深夜番組「IQエンジン」に似ていますが、『アルクメデス』では雑学知識が要求される問題が多数出題されています。

番組のユニークさ

特に興味深い点は、多くのクイズがテレビ番組や映画のパロディで構成されている点です。このような特異なプログラム編成が、従来のNHK番組が持っていた堅苦しさを打破し、視聴者により楽しんでもらうことを目的としていました。番組の公式サイトによると、2010年のレギュラー放送終了後、この番組は「シーズン1」とされ、続編の計画は未定でした。公式サイトは2011年に特別番組が放送されるまで維持されましたが、その後、2012年には閉鎖されてしまいました。

特別番組の放送

2011年には、特別番組「アルクメデス・グリーン盤」と「アルクメデス・デジタル」が放送され、特に後者は地上デジタル放送を利用した画期的なスタイルで、視聴者にとって新しい体験を提供しました。これにより、クイズ形式はさらに多様化され、視聴者の興味を引き続けました。

シンボルとクイズの種類

番組の象徴である「アルクメデス」は、さまざまなクイズを通じて、視聴者の連想力や思考力を刺激します。毎回10から15問のクイズが出題され、「ほうれんそうゲーム」など固定のフォーマットも受け継がれ、それぞれのクイズには独自のスタイルが反映されています。クイズの多様性は、視聴者を惹きつける要因となり、問題解決能力や知識を試す場となりました。

総括

『WALKING EYES アルクメデス』は、視聴者が参加することを重視したユニークなクイズ番組であり、視聴者と共に楽しむことができる新たなコンテンツとして記憶されています。その独創的な形式と楽しい問題設定は、日本のクイズ番組に新風をもたらしました。多様なクイズが展開され、視聴者はただ見るだけでなく、参加しながら楽しむことができる魅力がありました。

もう一度検索