WATCH THE MUSIC

『WATCH THE MUSIC』について

『WATCH THE MUSIC』は、2013年2月25日にリリースされたtrfのミニアルバムで、グループのデビュー20周年を祝う重要な作品です。これはTRF20周年プロジェクトの一環であり、オリジナルアルバムとしては前作『GRAVITY』から約4年ぶりのリリースとなります。特に注目されるのは、小室哲哉が全面的にプロデュースを担当したことです。彼がtrfの楽曲を全て手掛けたのは約16年ぶりであり、作詞、作曲、アレンジ、ビジュアルに至るまで、全てが小室の手によるものです。

リリースに先立ち、グループ名の表記が期間限定で「TRF」から「trf」へと変更され、小室プロデュース時代を際立たせる形が取られました。また、1月23日には収録曲「PUSH YOUR BACK」の着うたがレコチョクで先行配信され、1月30日にはフルバージョンが各主要音楽配信サイトで利用可能となりました。さらに、avexの通販サイトでアルバムを購入するとB2の告知ポスターが付属する特典もありました。

小室はこの作品について「音楽を視覚で楽しむことができる、また踊ることができるような作品にしたい」と語り、20年間の懐かしさと新しさを融合させた作品に仕上げたいという思いを寄せています。

収録曲とその解説

アルバムには様々な楽曲が収録されており、各曲の特徴や制作背景が存在します。以下に主要な収録曲とその内容を解説します。

1. ShowTime (4 Exective Seats)
この曲は夏フェス向けに制作され、小室が特に気に入っている楽曲でもあります。Bメロには中田ヤスタカを意識した譜割りが取り入れられています。

2. PUSH YOUR BACK
テレビ朝日プロマーシャルのタイアップ曲で、リズムトラックはキックとクラップのみというシンプルな構成が特徴です。デモ段階ではさらなるシンプルなトラックでした。

3. arigatow
感謝の言葉をテーマにしたインスト曲で、日本に来る外タレが覚える「ありがとう」という言葉に由来しています。

4. Because of U
テレビ朝日系ドラマ『甘王の共感スクール』のテーマソングで、最初は別の楽曲と似たメロディだったが、メンバーの指摘で修正されました。

5. LOVE is like a candle light
トリフのメンバーが特に気に入っている楽曲で、小室が実家に帰省した際に作った曲です。初めはサビが曲の最後まで続く構成でした。

6. Watch the Music
この曲は小室自身が非常に気に入っており、彼のソロアルバムに同名の曲が収録されています。

7. EVERYDAY
90年代の音楽スタイルを意識して制作された楽曲で、歌詞の人物像がなかなか浮かばなかったため、メンバーと長時間にわたって話し合いを重ねました。

このように『WATCH THE MUSIC』はtrfの音楽性を新旧交えた魅力的な作品として再生する役割を果たしています。音楽の楽しみ方を再認識させる内容となっており、ファンのみならず多くのリスナーにも楽しんでもらえるでしょう。

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