WEAVER (アルバム)

WEAVER - バンドの集大成を飾るセルフタイトルアルバム

『WEAVER』は、2022年10月21日にA-SketchからリリースされたWEAVERのアルバムです。前作『流星コーリング』、ベストアルバム『ID 2』から約3年ぶりとなる本作は、2023年2月に解散したWEAVERにとって、ラストアルバムとなりました。

セルフプロデュースに込められた想い

本作は、バンド名を冠したセルフタイトル作品であり、メンバー自身が監修したセルフプロデュース作品です。ジャケット写真は、ドラムの河邉徹が上長瀞駅のホームで撮影。奥野翔太がディレクション、杉本雄治がミックスを手がけるなど、細部に至るまでメンバーのこだわりが詰まっています。

アルバムには、先行配信された「On Your Side」や「33番線」を含む全13曲が収録されています。各楽曲は、WEAVERの音楽性の幅広さを示すとともに、バンドの歴史と未来への想いを表現しています。

バラエティ豊かな楽曲群

アルバム収録曲は以下の通りです。

on the rail (seeing the scenery)
33番線
LIVE GAGA
エンドロール
I Promise
キューブライト
タペストリー
それでいいから
On Your Side
Don’t look back
HIKARI
on the rail (arriving at the terminal)
光と呼ぶもの

「on the rail (seeing the scenery)」は、WEAVERの楽曲では珍しい「詞先」で作られた楽曲。アルバムの始まりを告げる、壮大なイントロが印象的です。「33番線」は、発売の一年以上前からメロディーやアレンジがほぼ完成していた楽曲で、河邉が歌詞をつけたことで完成しました。奥野曰く「自分好みのベースラインを弾き倒せる曲」という「エンドロール」は、ベースが際立つ楽曲です。

「On Your Side」は、杉本が「前作からの3年間で感じたことと、これからへの思いが詰まった曲」だと語るように、WEAVERの未来への決意が込められています。「HIKARI」は、バンド解散が決まってから制作された楽曲で、聴く人の未来を照らす「光」が歌詞に散りばめられています。

アルバムのラストを飾る「on the rail (arriving at the terminal)」は、最初の楽曲「on the rail (seeing the scenery)」と対になる楽曲。アルバム全体の世界観を締めくくる役割を果たしています。CD限定のボーナストラック「光と呼ぶもの」は、河邉徹の小説『蛍と月の真ん中で』をテーマに制作された楽曲で、ライブで披露されていましたが、本作で初の音源化となりました。

ツアーとブックレットの変更

アルバムリリース後には、本作の収録曲を中心に披露するライブハウスツアー「WEAVER LAST TOUR 2022 The Songs Are On Your Side」が開催されました。しかし、発売日前日にブックレットの一部クレジット表記に脱字が発覚し、後日ブックレットが交換されるという出来事もありました。

WEAVERの軌跡

『WEAVER』は、WEAVERの18年間の活動の集大成であり、彼らの音楽に対する情熱と才能が凝縮された作品です。解散という悲しい結末を迎えたWEAVERですが、彼らの音楽はこれからも多くの人々の心に残り続けるでしょう。

外部リンク

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