WELCOME TO MY HOUSE

WELCOME TO MY HOUSE

「WELCOME TO MY HOUSE」（ウェルカム トゥ マイ ハウス）は、1977年11月5日にチューリップがリリースした通算13枚目のシングルです。この曲は、シングル表題曲で唯一の全編英語詞であり、同名のアルバムからカットされたものとなっています。音楽的に影響を受けたのはビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」であり、聴く人を引き込む魅力的なコーラスや曲調の変化が特徴です。

シングル化する際、アルバムバージョンにあったプロローグSE（オルゴールの音、靴音、咳払い、ノック音など）は省かれ、さらに弦楽器のアレンジやリミックスが施されることで新たな魅力が加えられました。このような工程を経て、音楽的にブラッシュアップされた作品が誕生しました。

カップリングには「置いてきた日々」が収められています。この曲はアルバム『WELCOME TO MY HOUSE』ではメドレーの一部として紹介されていましたが、このシングルリリースによって独立した楽曲として楽しむことができるようになりました。実際、この2曲は「Singles」と称されるシングル集にも収録されています。

「WELCOME TO MY HOUSE」は、1978年9月にドイツの三人組グループ、コズミック・ギャルによってディスコ調にアレンジされカバーされ、日本でもシングルB面としてリリースされました。また、作曲を担当した財津和夫は、1992年に自身のアルバム『CALL』でこの曲を再び歌い上げています。

ジャケット写真に関しては、活水女子大学12番校舎で撮影されたものが使用されましたが、当時メンバーたちは許可を取っていなかったことを後に回想しています。なお、このジャケットは同名アルバムで使われたものではなく、別ショットが採用されています。

収録曲

1. WELCOME TO MY HOUSE
- 作詞：Bert.T (2:41)
本曲は、チューリップが発表した全編英語詞の楽曲としては「TAKE OFF」「ALL BECAUSE OF YOU GUYS」に続く3作目になります。他にも「The Promised Land」（アルバム『Jack is a boy』収録）などの全編英語詞曲が存在します。

作詞を手掛けたBert.Tは、当時チューリップの事務所に所属していた日系アメリカ人で、財津とのコンセプトが伝わった上で、歌詞が作られました。

2. 置いてきた日々
- 作詞：財津和夫 (3:22)

このシングルは1977年の日本の音楽シーンにおいて重要な位置を占め、チューリップの音楽的進化を示す貴重なリリースとして評価されています。

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