WISE Audit

WISE Audit（ワイズ オーディット）

概要

WISE Auditは、2003年から導入が始まったメールアーカイブのための高機能ソリューションです。特に、優れた高速検索能力と強力なフィルタリング機能により、大量のメールデータの中から必要な情報を瞬時に取り出すことが可能です。このシステムは、数十人規模の企業から数万人規模の組織まで、これまでに約507社に導入されてきました。

開発と権利

2007年には、株式会社コンピュータシステムエンジニアリングがこの製品の特許権と著作権を取得し、商標権を株式会社エアーと共同で管理することになりました。その後も、システムの改良や新機能の追加が行われ、企業のニーズに応じたサービスを提供し続けています。特に、SMTPメールサーバに加えて、ExchangeサーバやDominoサーバ環境でも使用可能な点が特徴です。

機能と特徴

WISE Auditの主な機能は、以下の通りです：

• - メールアーカイブ機能：堅牢な格納方式で、膨大なメールデータを安全に保存します。また、多機能検索により、過去のメールも簡単に見つけることができます。
• - メールフィルタ機能：必要なメールを迅速に抽出可能なフィルター機能で、業務効率を向上させます。
• - メール復元機能：アーカイブされたメールを管理者やメール送受信者が簡単に検索し、再送信することができ、日常的な使用はもちろん、トラブル時にも役立ちます。

さらに、バージョン6.0からは企業向けのシングルモデルに加え、SaaS/ASP事業者やグループ企業向けの複数テナントに対応したマルチモデルも提案しています。この柔軟性は、異なる規模やニーズを持つ企業にとって大きな利点です。

導入効果

このシステムを導入することで、企業は以下のような効果を得られます：

• - 内部統制システムの構築：情報の管理が一元化され、適切な運用が確保されます。
• - 情報漏えい防止：機密情報の漏洩リスクを低減できます。
• - コンプライアンス対応：法令や規制に則った情報管理が実現可能になります。
• - 不適切メールの抑止：フィルタリングによって不適切なメールをブロックし、企業の信頼性を維持します。

バージョン履歴

WISE Auditは常に進化しており、以下のバージョンがリリースされています：

• - Ver. 5.0：2009年6月
• - Ver. 5.1：2010年11月
• - Ver. 5.2：2011年5月
• - Ver. 5.3：2012年6月
• - Ver. 6.0：2014年3月
• - Ver. 6.2：2016年6月
• - Ver. 6.3：2017年7月

特に、V6.0ではeディスカバリオプションが追加され、マルチテナントエディションへの統合も行われました。

まとめ

WISE Auditは、ただのメールアーカイブソリューションにとどまらず、企業の情報管理を強力にサポートするツールです。その多機能性と拡張性により、幅広い業種や規模に応じた情報管理が実現できるため、企業にとって欠かせない存在となっています。

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