Wordle

Wordle（ワードル）とは

Wordleは、アメリカ合衆国のソフトウェアエンジニア、ジョシュ・ウォードル氏によって開発されたWebベースの単語パズルゲームです。ウォードル氏がパートナーとのために個人的に制作したもので、2021年10月に一般公開されました。

ゲームの目的は、毎日変わる共通の5文字の英単語を、最大6回の試行で推測することです。推測を入力するたびに、ゲームはその単語に含まれる各文字の正確性と位置をタイルの色（緑、黄、灰）でフィードバックします。この情報をもとに、プレイヤーは正解単語を特定していきます。Wordleの仕組みは「マスターマインド」に似ていますが、どの文字が正しいかが明確に示される点が特徴です。

プレイ方法

プレイヤー全員が同じ日に同じ5文字の単語に挑戦します。推測した単語を入力すると、各文字タイルは以下の色に変化します。

緑: 正解の単語に含まれ、かつ正しい位置。
黄色: 正解の単語に含まれるが、位置が間違っている。
* 灰色: 正解の単語に全く含まれない。

この色のフィードバックを参考に、6回以内に単語を当てればクリアです。

「ハードモード」では、緑または黄色になった文字を以降の推測に必ず含める必要があります。アクセシビリティのために、ダークモードや色覚特性向けのハイコントラストテーマ（オレンジと青）も提供されています。

ゲーム性は、1955年の「Jotto」やテレビ番組「Lingo」、「マスターマインド」、「Bulls and Cows」といったゲームと共通点があります。

正解単語は、ウォードル氏のパートナーが選んだ約2,315語のリストから毎日ランダムに選ばれます。公式サイトは英国ドメインですが、ゲームはアメリカ英語の綴りを採用しており、「favor」などの単語が話題になったこともあります。

世界的な広まりとシェア機能

Wordleの人気が爆発した要因の一つは、その独自の「結果シェア機能」です。2021年12月に追加されたこの機能により、プレイヤーは自分のプレイ結果を、単語の内容を伏せたまま、色のついた絵文字の四角形として簡単にコピーし、SNSで共有できるようになりました。

共有される結果は、「Wordle [ゲーム回数] [試行結果]/6」という形式です。例えば「Wordle 230 4/6」は、230回目のゲームを4回目の試行でクリア（6回中4回目）したことを示し、クリアできなかった場合は「X/6」となります。その下に続く色の四角形は、各推測のフィードバックを視覚化したものです。この手軽な共有機能がバイラルに広がり、Wordleは瞬く間に世界的な現象となりました。

Wordleの成功を受けて、多数の類似ゲームや多言語版が登場しました。日本でも、「WORDLE ja」、「ことのはたんご」、「言葉遊ボウ」、「POKEMON WORDLE」、「漢字ル」など、様々な「Wordleクローン」が開発されています。

2022年1月には、ニューヨークタイムズ社が推定数億円とされる非公開価格でWordleを買収しました。買収後も公式サイトでの無料提供は続いています。シンプルながら中毒性があり、結果を共有してコミュニティが生まれるWordleは、多くの人々に愛されています。

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