WORLD DOWNTOWN

『WORLD DOWNTOWN』の概要

『WORLD DOWNTOWN』（ワールド・ダウンタウン）は、2004年4月13日から9月14日まで、フジテレビ系列で放送されたトークバラエティ番組です。この番組は、毎週火曜日の深夜に全22回にわたって放送され、視聴者に国際的なニュースを軽妙に紹介する内容が特徴でした。

番組の構成

番組は、外国のニュース番組を模したセットで行われ、「ハマダ」こと浜田雅功と「マツモト」こと松本人志が参加する形式でした。彼らはMCのジル・ベッソンや他の外国人コメンテーターから、時には無理な振りをされ、視聴者に笑いをもたらしました。異文化の視点からのコメントが豊富で、ユーモアあふれるトークが繰り広げられました。

作風とスタイル

本番組のユニークな点は、外国人コメンテーターの発言がリアルタイムで同時通訳され、日本語の吹き替えが行われるスタイルです。MCは「○○についてどう思う？」と振り、ゲストが独自の意見を展開し合う中で、ダウンタウンの二人は苦笑いをしつつコメントを交えました。またエンディングでは、番組で紹介されたVTRが各国の一般人による取材であり、その真偽は未確認だという注意書きが表示されていました。

番組の特徴

番組内では、フィリピンの珍しいニュースや過激な映像、シュールな企画などが取り上げられました。これにより、番組は徐々に過激さやシュールな要素を増していき、多くの視聴者を魅了しました。
特にVTRでは、フィリピンのゴキブリ捕獲や、町医者による麻酔なしの抜歯のような衝撃的な内容が披露され、視聴者に強烈な印象を残しました。

制作背景

制作にあたっては、高須光聖が台本を担当しましたが、番組の制作費が高騰し、海外ロケの費用もかさむ中で、スタッフや出演者のギャラが低く抑えられていったことが終了の一因とされています。高須は「楽しかったが、鬱陶しかった」と制作の苦労を回顧しています。ただ、最終回に登場したアフリカロケは、視聴者の期待を持たせるための仕掛けだったとされます。

出演者の多彩さ

本番組のキャストも非常に多様でした。MCのジル・ベッソンは、時に無茶を言い、時にダジャレを交えつつ番組を進行しました。コメンテーターでは、多国籍のキャラクターが揃い、浜田雅功が「ハマタ」と呼ばれる一方で、松本人志もチームの一員として関わりました。中でも、ジョージアン・アフシンは、ニューヨーク在住の経済アナリストとしてユニークな視点を提供し、バザロバ・ナタリアは青少年の会議長として、セクシーな発言を披露するなど、個々のキャラクターが際立っていました。

影響と遺産

放送終了後も、『WORLD DOWNTOWN』の演出やスタイルは、同様のバラエティ番組に影響を与え、その後の『CHIMPAN NEWS CHANNEL』や『でんぱジャック-World Wide Akihabara-』などにも受け継がれることとなります。

終わりに

『WORLD DOWNTOWN』は、国際的なニュースをユーモラスに解説するという新しい試みで、多くのファンに愛された番組です。その独自のスタイルと発想は、テレビのバラエティ番組界において重要な位置を占めていると言えるでしょう。

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