WORLD END MAN

WORLD END MAN（ワールド エンド マン）

WORLD END MANは、日本のエクストリーム・メタルシーンにおいて、その存在感を放つデスメタルバンドである。彼らはボーカリストのKiyo Nishihara、ギタリストのNaoto InuiとKosuke Hashida、ベーシストのYoichi Kohara、そしてドラマーのShigeki "UMEBO" Nakazatoという5名のメンバーで構成されている。

結成と初期の軌跡

バンドは2015年、日本の主要都市である大阪で産声を上げた。結成の中心となったのは、過去にstages of decompositionや巨人大虐殺といったバンドで活動経験を持つKiyo Nishihara（ボーカル）である。結成から間もない2015年には、最初の音源となるEP「Blackest end」をリリースし、国内外のデスメタルファンにその名を知らせるきっかけを作った。

海外への展開

WORLD END MANの活動は、当初から国内に留まらず、世界へと向けられていた。2016年7月には、北カリフォルニアで開催されたデスメタル界有数のフェスティバルであるBay area Deathfestを含むアメリカツアーを敢行。このツアーを通じて、現地のシーンにおいて確かな手応えを得た。同年11月には韓国でのライブも実現するなど、アジア圏を含む海外での活動の幅を広げていった。

メンバーの加入と強化

バンドのサウンドと体制は、メンバーの加入によってさらに強固なものとなった。2017年には、アメリカの著名なデスメタルバンドであるAbysmal Dawnの元ツアーギタリストであるKosuke Hashidaがギタリストとして加入した。さらに同年、日本のラウドロックシーンで活動していたHer name in bloodの元ドラマー、Shigeki "UMEBO" Nakazatoがドラマーとしてバンドに加わった。これらの経験豊富なメンバーの加入は、バンドの演奏力と音楽性を一層高めることとなった。

リリースの加速

メンバーチェンジを経て、バンドは精力的に作品をリリースした。2017年には2作目となるEP「Nobody wins」を発表。同年にはシングル「KING DISSECTION」もリリースし、彼らの攻撃的で緻密なサウンドを継続的に提示していった。

欧州進出とメジャーデビュー

2018年はWORLD END MANにとって大きな飛躍の年となった。8月にはドイツで開催されたDeath feast Open Airという大規模なフェスティバルを含むヨーロッパツアーを実施し、欧州のデスメタルファンにもその存在を知らしめた。そして同年12月には、シングル「ユーズ マイ ナイフ」でメジャーデビューを果たし、日本の音楽シーンにおける立ち位置を確立した。

近年の活動

メジャーデビュー後も、彼らはデスメタルというジャンルを追求し続けている。2022年12月には、約4年ぶりとなるフルアルバム「SUFFER LEADER」をリリース。この作品を通じて、バンドの現在地点を示すとともに、さらなる進化を遂げていることを証明した。

音楽性と特徴

WORLD END MANの音楽は、デスメタルの持つ破壊力と獰猛さに加え、テクニカルで構築的な要素が融合したスタイルが特徴である。Kiyo Nishiharaの強力なボーカル、ツインギターによる複雑なリフとソロ、重厚なリズムセクションが一体となり、唯一無二のサウンドを生み出している。結成当初から積極的に海外で活動し、現地のフェスティバルに出演してきた経験は、彼らの演奏力とパフォーマンスに磨きをかけており、世界標準のデスメタルバンドとして評価されている。

結成から着実に歩みを進め、国内外でのライブ活動と作品リリースを積み重ねてきたWORLD END MANは、日本のデスメタルシーンにおける重要な存在として、その活動の幅を広げ続けている。

もう一度検索