WORLD'S END Rhythm Red Live

『WORLD'S END Rhythm Red Live』

『WORLD'S END Rhythm Red Live』は、音楽ユニットTMNによる1991年のライブ映像作品です。最初にVHSとLDという形式でリリースされ、その後2005年にはDVDとしてまとめて発売されました。この作品は、彼らの音楽スタイルの進化やパフォーマンスの魅力を存分に感じられるものとなっています。

メンバー構成

TMNは、当時のメンバーである小室哲哉（キーボード・コーラス）、宇都宮隆（ボーカル）、木根尚登（ギター・ボーカル・コーラス）に加え、サポートメンバーとして葛城哲哉（ギター・コーラス）、阿部薫（ドラムス）、浅倉大介（キーボード・シンセベース）が参加しています。特に、葛城の参加はこれまでのツアーのスタイルを一新し、浅倉のシンセベースによって新しいサウンドが生まれました。

ライブ映像の特徴

このライブ映像は、一公演をそのまま収めたものではなく、編集された部分的なシーンの集まりで、観客の反応や演出を感じることができるドキュメンタリー的な趣が漂います。このため、曲と曲の間で途切れるシーンや、一部始まるのが早かったりと、ライブの臨場感が伝わってきます。

ツアーの中で初めて披露された楽曲「TOMORROW MADE NEW」は、次作アルバム『EXPO』にも収録されていますが、こちらのバージョンとは歌詞が異なります。また、この曲と「THRILL MAD NATURAL」は対になっており、曲名の頭文字を並べると「TMN」になります。このように、作品の中にはTMNのアイデンティティがしっかりと反映されています。

収録曲の解説

この映像には多くの名曲が収められており、全曲のアレンジを小室哲哉が手掛けています。特に注目したいのは以下の楽曲です:

• - WORLD'S END I: 1991年2月に行われたライブの映像。
• - SECERT RHYTHM: シンプルなメロディとリズムが魅力。
• - TOMORROW MADE NEW: プロトバージョンとはじまりの音色も楽しめる。
• - LOOKING AT YOU: 木根尚登が初めてリードボーカルを担当した楽曲で、ファンからの人気も高い。
• - GET WILD: ボックスセット『GROOVE GEAR 2』に収録されたバージョンとは異なる演奏で、根強いファンに支持されています。

この作品を通じて、TMNの成長や音楽的な探求が感じられ、視聴者にとっては貴重な体験となることでしょう。彼らの音楽に対する情熱と革新性を再確認することができる、TMNの歴史に残る大胆な作品です。

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