WTCオープンエアスタジアム

WTCオープンエアスタジアムは、大阪南港、大阪府咲洲庁舎の北側に位置していた多目的広場です。住友商事が所有するこの広場は、様々なイベントに利用されていましたが、特に音楽イベントで知られていました。

毎年8月に開催される日本最大級の野外ロックフェスティバル、サマーソニックの大阪会場の一つとして、インテックス大阪やZepp Osakaとともに使用され、多くの音楽ファンが集まりました。また、人気ミュージシャンによる野外コンサートも頻繁に開催され、多くの観客を魅了しました。2006年春には、ポップサーカスの大阪公演も開催されるなど、音楽イベント以外にも多様なイベントが実施されていました。

地域に密着したフリーマーケットや運動会などのイベントにも利用され、地域住民にとっても身近な存在でした。

しかし、WTCオープンエアスタジアムでのコンサート開催は、周辺地域からの騒音問題を引き起こしていました。特に、浜崎あゆみのコンサートでは、騒音に関する苦情が新聞記事になるほど深刻化しました。さらに、コスモスクエア駅前に高層マンションが建設されたことで、騒音問題はより深刻になりました。

これらの騒音問題を受けて、サマーソニックは2007年の開催から会場を舞洲の特設会場に移転しました。WTCオープンエアスタジアムはその後閉鎖され、その役割を終えました。

WTCオープンエアスタジアムは、短期間ながらも大阪の音楽シーンにおいて重要な役割を果たしました。多くの音楽ファンにとって、忘れられない思い出の場所となっています。

関連項目

住友商事
大阪府咲洲庁舎

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