Wassr

Wassr（ワッサー）とは

Wassr（ワッサー）は、株式会社モバイルファクトリーがかつて運営していたミニブログ、コミュニケーション・サービスです。「お気軽メッセージングハブ・ワッサー」をキャッチフレーズに、ユーザー同士が手軽にコミュニケーションを取れる場を提供していました。

概要

Wassrは、ユーザーが「ヒトコト」と呼ばれる短いメッセージを投稿し合うことで、コミュニケーションを図るサービスでした。2007年6月に日本語版、2008年1月に英語版がリリースされました。

当時、Twitterは英語版のみで機能も限られていたため、Twitterの日本版として、またメディア的サービスとしてWassrは誕生しました。そのため、Twitterクローンと呼ばれることもありましたが、様々な独自機能を備えることで差別化を図っていました。

各ユーザーは「マイページ」を持ち、255文字以内の「ヒトコト」を投稿できました。写真やイラストなどの画像ファイルの添付も可能でした。画面には、自分が登録した知人や繋がりのあるユーザーの投稿がほぼ同時に表示され、これは「みんなのヒトコト」と呼ばれていました（Twitterのタイムラインに相当）。

投稿されたヒトコトに対して、他のユーザーが応答（レス）したり、気に入ったヒトコトに「イイネ」ボタンを押すことでコミュニケーションが生まれました。応答として投稿されたヒトコトには、応答元のヒトコトも表示されるため、第三者にもやり取りが分かりやすいのが特徴でした。各ヒトコトには個別のURLが割り当てられ、そのページには応答として投稿されたヒトコトが一覧表示されました。

2012年 8月1日にサービスの終了が発表され、新規会員登録は同年9月14日に、投稿・閲覧は同年10月1日12時に終了しました。

沿革

2007年5月頃：日本語版のクローズドベータ版テスト
2007年 6月6日：ベータ版リリース
2008年1月：英語版リリース
2009年 4月1日：サイト内検索「ワッサーチ」リリース
2009年 10月22日：「ワサチャンネル」にヒトコトレス機能を追加
2010年 1月1日：新春書き初め大会開催（同年1月5日まで）
2010年 4月1日：エイプリルフール限定企画として、ヒトコト内の数字が「ワサオ君」になる
2012年 8月1日：同年10月1日12時をもってサービス終了することを発表
2012年 9月18日：使用画像をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスにて提供開始
2012年 10月1日：同日12時をもってサービス終了

主な用語・機能

マイページ：自分専用のページ。ヒトコト投稿欄、みんなのヒトコト、購読中ユーザーの一部、参加中のワサチャンネルの一部などで構成されます。
つながりページ：自分が購読しているユーザーと自分を購読しているユーザーの一覧を表示するページ。
あしあとページ：自分のユーザーページにアクセスしてきたユーザーの一覧を表示するページ。
TODOページ：自分の行うことをTODOとして登録・管理するページ。登録したTODOは他のユーザーにも表示できました。
各種設定ページ：各種設定を行うページ。
ワサチャンネル：共通の趣味を持つユーザー同士が、その趣味についてヒトコトを投稿できる場所。チャンネルごとにURLがあり、チャンネルを指定して投稿することで、同じチャンネルに参加しているユーザーに表示されました。
日本中のヒトコト：全てのユーザーのヒトコトを表示するページ。
ワッサーラボ(Wassr Labs)：実験段階の機能を利用できるページ。
イイネボタン：他の人のヒトコトを褒めるボタン。取り消しも可能でした。
今日のお題：平日にテーマが出され、他のユーザーが回答を投稿する企画。お題募集用のチャンネルもありました。
飲みにいくフラグ：オフ会などに参加できることを示す機能。押すと、飲みにいけることを暗示するヒトコトが自動で投稿されました（ワッサーラボ提供機能）。
ヒトコトレス機能：ヒトコトに対して返信をする機能。
ワッサーチ：サイト内検索機能。ヒトコト、ユーザー、ワサチャンネルから検索できました。
SecondLife(セカンドライフ）との連携機能：Second Life内でヒトコトを更新・受信できる機能。Wassr専用HUDとしてSecond Life内で配布されているオブジェクトをアバターが装着することで可能になりました。
動画のページ内再生機能：YouTubeおよびニコニコ動画のURLがヒトコトに含まれている場合、その動画をページ上で再生できる機能。

スタッフ・キャラクター

お題ちゃん：今日のお題の出題者。お題のためだけにWassrチームに所属。
ワサオ君：サイト内に出没したキャラクター。背景画像として利用できた他、デコメ素材としても利用できました。
自動発言プログラム：Wassr内に設置できた自動発言プログラム。

他のサービスからのユーザーの流入

nowa/livedoor フレパ：ブログサービス「nowa」のサービス終了に伴う流入。
Feecle：ブログサービス「Feecle」のサービス終了に伴う流入。
* Twitter：Twitterのシステムダウン対策としてアカウントを取得したユーザー。

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