We Can Fly

シングル「We Can Fly」概要

「We Can Fly」は、1982年4月1日にリリースされたチューリップの21枚目のシングルです。この曲は、当初「2222年ピクニック」をA面として、B面には「We Can Fly」を予定していましたが、楽曲の完成後、スタッフからの高い評価を受けて急遽A面に変更されたという経緯があります。

「We Can Fly」は、そのユニークなアレンジとバラエティに富んだサウンドが特徴です。曲の冒頭には手拍子が使われており、サビ部分では多重コーラスが奏でられ、聴く人を引き込む魅力があります。さらに、この曲はその後、再結成したチューリップのライブでも演奏されることがあり、ファンにとってもお馴染みの一曲となっています。

対照的に、B面の曲「愛が出てきた日」は、チューリップのライブ演奏としてはこれまで行われていませんが、財津和夫のソロ活動においては演奏されたことがあります。

アルバムとの関連

「We Can Fly」はオリジナルアルバムには収録されていませんが、1982年にリリースされた10周年記念のベストアルバム『TULIP LAND』をはじめ、数々のベストアルバムに含まれています。そのため、チューリップの多様な楽曲群の中でも特に重要な位置を占めており、ファンにとって特別な意味を持つ作品です。

一方で、予定されていたA面の「2222年ピクニック」は、1982年7月にリリースされた同名のアルバムに収録されており、この曲の歌詞にも「We Can Fly」というフレーズが登場します。これにより、両曲はテーマ的な関連性を持ちながらも、独立した作品として存在しています。

ジャケットのデザイン

シングルのジャケットは、メンバー全員の集合写真が使用されていますが、なぜか財津和夫と宮城の顔のみが鮮明に写っています。残りのメンバーである安部、姫野、伊藤の3人は引きのあるピンボケ状態になっており、独特な印象を与えています。このようなデザインは、チューリップのファンによってしばしば話題にされ、彼らのユーモアの一環として受け止められています。

まとめ

「We Can Fly」は、チューリップのシングルとして個々の魅力を際立たせた作品であり、その歌詞やメロディが多くの人々の心に刻まれています。時代を超えたポップな楽曲として、今なおファンに親しまれるこの曲は、チューリップの音楽の一端を形成しています。コーラスと手拍子の組み合わせにより、チューリップ特有の音楽性を感じさせる「We Can Fly」は、彼らの代表的な作品の一つと言えるでしょう。

もう一度検索