WebSailing

WebSailingは、WSOFTが開発・配布している、Internet Explorerのコンポーネントを利用したウェブブラウザシリーズの総称です。2019年7月13日をもってGL系統の開発は終了し、後継としてNX系統の開発が開始されました。

概略

WebSailingの最初のバージョンは、2018年7月に「Infinity」というコードネームで開発がスタートしました。バージョン1.5まではアップデート機能がなく、非常にシンプルなブラウザでした。しかし、2018年11月24日にリリースされたバージョン1.5のアップデートにより、機能が大幅に拡充されました。現在のGL系統の最新版はバージョン3.0となっています。

歴史

バージョン1.0

最初のバージョンは、特筆すべき点のない、ごく普通のIEコンポーネントブラウザでした。しかし、起動時間はシリーズ最速（2019年8月19日現在）の1秒06を記録しています。

バージョン1.5

2018年11月24日にリリースされ、前回のバージョン1.0からわずか39日でのリリースとなりました。このバージョンでは、以下の機能が追加されました。

ページ保存機能
アップデート機能
「ブラウザで開く」機能

アップデート機能は搭載当初こそ順調に見えましたが、その後トラブルが相次ぎ、このバージョン内で合計6回のバグ修正が行われることとなりました。最終バージョンは2018年12月25日に公開された1.5.6です。その後、WSOFTストアで復刻版として公開されました。

バージョン2.0

2019年3月10日にリリースされ、前回のバージョン1.5から106日後のリリースとなりました。このバージョンでは、以下の機能が追加されました。

設定機能
WebSailingプロンプト（独自のシェル機能）
WSDエディター（設定を個別に変更・閲覧する機能）
回復機能

このバージョンでは、設定機能が追加され、その周辺機能のアップデートが強化されました。

バージョン2.1

2019年3月25日にリリースされ、前回のバージョン2.0からわずか15日後のリリースとなりました。このバージョンでは、一部機能の強化が行われ、以下の機能が追加されました。

ナビアイコン機能
WebSailingプロンプトの大規模アップデート
WebSailingプロンプトにおけるパッケージ管理機能（API）の実装

バージョン3.0

2019年7月11日にリリースされ、前回のバージョン2.1から108日後、かつてない規模でのアップデートが実施されました。このバージョンでは、以下の機能が追加されました。

お気に入り機能
ホームページの変更機能
WSアプリランチャー・ストアの実装
アカウント連携機能
セキュリティが強化されたWebSailingUpdate
WSイメージング環境の実装

このバージョンをもって、事実上GL系統の開発は終了しました。このバージョンへは、GL系統でWebSailingUpdateを実装するすべてのバージョンのWebSailingからアップデートすることが可能です。

機能・特徴

動作の軽快さ
起動音などのユニークな機能
* 自動でURLとテキストを分類して検索する機能

脚注

WebSailingは、ユーザーの利便性を追求し、機能の拡充と安定性の向上に努めて開発されてきました。GL系統の開発終了後も、NX系統へと進化を続け、ユーザーのニーズに応えるブラウザとして発展を続けています。

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