Whiz (ロボット)

Whiz（ウィズ）とは

Whiz（ウィズ）は、ソフトバンクロボティクスが開発・販売を行うAI搭載の自律走行型清掃ロボットです。このロボットは、オフィスビル、ホテル、病院、商業施設などの広い空間での清掃作業を効率化するために設計されています。ソフトバンクロボティクスは、企画とデザインを担当し、実際の製造はICE社が行っています。また、ブレインコーポレーションの自動運転技術「EMMA（Enabling Mobile Machine Automation）」を搭載することで、自律走行を実現しています。

特徴

Whizは、主に乾式（吸引式）の清掃に対応しており、大型の湿式清掃ロボットであるR26とは異なり、小型で人が乗ることはできません。そのため、清掃ルートの設定（ティーチング）は、人が手押しで行う必要があります。しかし、その小型さゆえに、狭い場所や複雑なレイアウトの場所でも柔軟に清掃作業を行うことができます。

ソフトバンクロボティクスは、将来的にモップがけ機能の追加や、エレベーターとの連携による複数階での自律清掃機能の実装を検討しており、さらなる機能拡張を目指しています。

導入について

2019年4月には、オフィスビル、ホテル、病院、商業施設向けに、最大1ヶ月間無料で試せるキャンペーンを実施しました。2019年5月からは、レンタルサービスを開始しており、1年、3年、5年の契約期間に応じて月額料金が変動します。月額料金には、消耗品（紙パック、ブラシ、HEPAフィルター、バッテリーなど）の費用は含まれていません。また、有償オプションとして、導入トレーニングや走行マップ作成支援サービスが提供される予定です。

ダスキンによるレンタルプラン

2019年11月からは、ダスキンが「ダスキンオールインワンセット」として、試験的に契約期間や解除料金なしで利用できるレンタルプランを提供開始しました。このプランでは、1ヶ月あたりの標準レンタル料金は税抜40,000円で、ダスキンによる導入時の設定やアフターサポート、毎月の保守点検、定期的な消耗品の無償交換、自然故障の無償修理が含まれています。ただし、このサービスは事業所向けであり、一般家庭への提供は行っていません。

沿革

2014年7月24日 - ソフトバンクロボティクス株式会社設立。
2017年7月19日 - ソフトバンク・ビジョン・ファンドとクァルコムが、ブレインコーポレーションへ1億1400ドル出資。
2017年11月20日 - ソフトバンクロボティクスが業務用清掃ロボット事業に参入。
2018年5月1日 - ブレインコーポレーションの自動運転技術を活用した床洗浄機「RS26 powered by Brain OS」を順次納入開始。
2018年11月19日 - オフィス向けの床清掃ロボット「Whiz（ウィズ）」を発表。
2019年4月10日 - 「Whiz」パートナープログラム「AI Clean パートナー」を発表。
2019年5月16日 - 「Whiz」のレンタルサービス開始。
2019年11月12日 - ダスキンが「ダスキンオールインワンセット」の提供を開始。
2019年11月19日 - アメリカで「Whiz」の提供開始（月額499ドル）。

関連企業

ソフトバンクロボティクス
ブレインコーポレーション

外部リンク

ダスキンオールインワンセット
AI清掃PRO
Brain Corporation

Whizは、AI技術を活用した自律走行清掃ロボットとして、清掃業界における効率化と省人化に貢献しています。今後もさらなる進化が期待されます。

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