Withoutabox

Withoutaboxは、2000年1月にDavid Straus、Joe Neulight、Charles Neulightの3名によって設立された、自主制作映画支援を目的としたウェブサイトです。当初から国際映画祭への応募システムを提供し、世界中の映画祭と映画製作者をつなぐ役割を担ってきました。2008年1月にはAmazon.comの子会社であるIMDbに買収されています。

Withoutaboxのウェブサイトは、映画製作者にとって、世界5大陸の3,000以上の映画祭を検索できる貴重なリソースです。特に、サンダンス映画祭やトロント国際映画祭など、850以上の主要な映画祭に対して、自身の作品をオンラインで応募できるプラットフォームを提供している点が大きな特徴です。従来のDVD郵送による審査に代わり、オンラインでの応募受付と管理を可能にしたことで、映画祭側も運営の効率化を図ることができました。具体的には、Withoutaboxのプラットフォームを利用することで、40万以上の映画製作者にイベントをアピールし、オンラインで応募料を受け取ることが可能となりました。また、応募承認の通知も自動化され、運営の手間を大幅に削減できるようになりました。

さらに、IMDbを通じてのストリーミング配信や、Amazonの「CreateSpace」を通じたDVD販売やビデオオンデマンド配信など、映画製作者にとって有益なサービスも提供しています。これにより、映画製作者は作品の発表だけでなく、収益化の道も開くことができます。

しかしながら、2008年のAmazon傘下入り以降、Withoutaboxは一部の映画製作者や映画祭から批判を受けるようになりました。その理由として、過大な料金設定、非競争的な慣行、そして時代遅れの技術などが挙げられています。特に、以前は無料で行えていたサービスに対して料金が発生するようになったことや、プラットフォームの使い勝手の悪さなどが問題視されています。

主要なパートナー映画祭

サンダンス映画祭
スラムダンス映画祭
カンヌ国際映画祭
International Film Awards Berlin
トロント国際映画祭
アメリカン・フィルム・インスティチュート
Los Angeles Film Festival
Mill Valley Film Festival
Seattle International Film Festival
Detroit Windsor International Film Festival
Canadian Short Screenplay Competition
Arizona International Film Festival
* Adelaide International Film Festival

これらの映画祭は、Withoutaboxのプラットフォームを通じて、世界中の映画製作者からの応募を受け付けています。Withoutaboxは、映画祭と映画製作者を結ぶ重要な役割を担う一方で、その運営方法については、今後も議論が必要となるでしょう。

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