Wizardry Online

『Wizardry Online』

『Wizardry Online』は、ウィザードリィシリーズの一環で、独特の世界観をもつWindows用のオンラインMMORPGです。本作はゲームポットが運営し、ヘッドロックが開発を担当しました。正式サービスは2011年10月14日から開始され、2016年12月20日をもってサービスを終了しました。

開発の歴史

本作の開発は2006年に始まりました。アエリアIPMが、Wizardryシリーズの著作権と商標権を獲得した後、2008年にゲームポットが株主となりました。2011年、ゲームポットは正式に『Wizardry Online』の開発を発表し、難易度の高い迷宮やPK（プレイヤーキル）、キャラクターのロストといった要素が際立つゲーム設計であることをアピールしました。クローズドβテストとオープンβテストを経て、正式サービスが開始されました。

2013年には新たに上位職である侍や司教、君主、忍者が実装され、国際的にも展開されましたが、英語版は2014年にサービスが終了。日本版も2016年に同様に幕を下ろすことになりました。

ゲームプレイ

ゲームプレイでは、プレイヤーは基本職業であるファイター、シーフ、プリースト、メイジの中から一つを選び、クエストを進めながら成長させていきます。各プレイヤーは最大2つのソウルを持ち、初期設定ではそれぞれに3つまでキャラクターを作成でき、追加のスロットを購入することでさらにキャラクターを増やすことが可能です。

職業とキャラクター

キャラクターにはヒューマン、エルフ、ドワーフ、ノーム、ポークルといった5つの種族が用意されており、各種族には特有のパラメータと特性があります。キャラクターを成長させることで、基本職以外にも上位職への転職が可能です。

アライメントとソウルランク

キャラクターにはアライメントも存在し、秩序、中立、混沌の3つに分類されます。特定のアライメントは職業に影響を与え、スキルに追加効果をもたらすことがあります。また、キャラクターはソウルランク制度を採用しており、経験値の他にソウルポイントを集めることでランクを上げていき、このランクが高まることで新たな機能やアイテムが解放されます。

スキルと転職

スキルは職業ごとに異なるスキルツリーが設けられ、スキルポイントを使ってスキルを獲得できます。転職は一定の条件を満たすことで可能となり、キャラクターのレベルは1に戻るものの、一部のスキルは引き継ぐことができます。上位職への転職は難易度が高く、特定のダンジョンボスを討伐する必要があります。

死亡と復活

ゲーム内でHPが0になるとキャラクターは死亡し、魂の状態になります。ただし寺院や特定の魔法を使い、蘇生を試みることができます。蘇生に失敗すると灰の状態に移行し、さらに失敗するとロスト（復活不可）する危険があります。

クエストと鍛錬

クエストは物語の進行や報酬獲得に重要です。また、鍛冶屋でアイテムを強化する鍛錬システムもあり、成功すればアイテムの性能を向上させられますが失敗すれば消滅の危険もあるので注意が必要です。

プレイヤー間の取引

プレイヤー同士でのアイテム売買も活発で、露店やオークション機能を利用してアイテムを交換することができます。PK（プレイヤーキル）要素もあり、他プレイヤーを攻撃することができるため、ゲーム内は常に緊張感が漂っています。犯罪行為に対するペナルティがあるため、戦略的に行動しなければなりません。

『Wizardry Online』は、スリリングな要素と多様なキャラクター成長が魅力のMMORPGであり、プレイヤーに独自の体験を提供しました。

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