Wizkid

Wizkid (ウィズキッド) - ナイジェリアが生んだ世界的スター

アヨデジ・イブラヒム・バログン（Ayodeji Ibrahim Balogun）ことWizkid（ウィズキッド）は、1990年7月16日生まれのナイジェリア人シンガーソングライターです。彼は、アフロビートをベースにした独特の音楽スタイルで、世界中の音楽ファンを魅了し続けています。

生い立ちと音楽への目覚め

Wizkidは、ナイジェリア最大の都市ラゴスのスルレレ地区で、ヨルバ族の両親のもとに生まれ育ちました。幼い頃から音楽に親しみ、11歳の時に教会の聖歌隊で歌い始めます。その後、「Glorious Five」というグループを結成し、Lil' Prinzという名前でアルバムをリリースするなど、早くから音楽活動を展開していました。

プロデビューと成功

2009年、Wizkidはプロデューサー兼ミュージシャンのBanky Wが主宰するレーベル、Empire Mates Entertainment（EME）と契約します。2010年には、ファーストアルバム「Superstar」をリリースし、一躍スターダムにのし上がりました。しかし、その後、金銭的な問題からEMEを脱退し、2013年に自身のレーベル「Starboy Entertainment」を設立。Maleek Berry、L.A.X、Legendury Beatzなどのアーティストと契約し、レーベル運営にも力を入れています。

2014年には、セカンドアルバム「Ayo (Joy)」をリリースし、「Ojuelegba」などのヒット曲を連発しました。特に「Ojuelegba」は、彼のキャリア初期の苦労を歌った曲であり、DrakeやSkeptaがリミックスに参加したことで、世界的な注目を集めるきっかけとなりました。

音楽スタイル

Wizkidの音楽は、ヒップホップやダンスホールレゲエからの影響を受けた、新世代のアフロビートが特徴です。彼の歌声は独特で、一度聴いたら忘れられない魅力があります。アルバム「Ayo (Joy)」では、フェミ・クティのサックスをフィーチャーした楽曲も収録されており、幅広い音楽ファンにアピールしています。

その他のエピソード

Wizkidの父親はイスラム教徒、母親はキリスト教徒であり、自身はクリスチャンであると述べています。かつてのレーベルオーナーであるBanky Wとは、金銭問題で一時関係が悪化しましたが、現在は互いの楽曲で共演するなど、不仲説は否定されています。

また、ナイジェリアのシンガーDAVIDOとは、ライバル関係であると噂されていましたが、両者ともインタビューで否定しています。2016年には、アメリカの音楽フェスティバルSXSWで共演した際、DAVIDOの自家用機で一緒に写真を撮り、インスタグラムに投稿するなど、友好的な関係をアピールしました。

Wizkidは、アフリカで最も高額なライブブッキングフィーを誇るアーティストの一人としても知られています。

Wizkidは、その才能と努力で、ナイジェリアから世界へと羽ばたいた、まさに時代の寵児と言えるでしょう。今後の活躍にも目が離せません。

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