Wonderful (DOUBLEのアルバム)

DOUBLEの代表作『Wonderful』：多様な音楽性を凝縮した珠玉のアルバム

2003年11月19日、実力派女性R&BシンガーDOUBLEの3枚目のオリジナルアルバム『Wonderful』がリリースされました。前作『VISION』から約1年ぶりとなる本作は、DOUBLEの音楽性における重要な転換点と言える作品であり、多くのファンを魅了し続けています。

全17曲を収録した『Wonderful』は、シングルとして既に高い人気を博していた『Rollin' on』、『destiny』を含むバラエティ豊かな楽曲群で構成されています。特に注目すべきは、DOUBLEの作品としては唯一となるCCCD仕様である点です。さらに、著名音楽プロデューサーである亀田誠治氏によるライナーノーツが付属しており、楽曲への理解を深める上で貴重な資料となっています。

アルバム制作には、豪華ゲスト陣と実力派プロデューサー陣が参加しています。TOKONA-XやAIといった人気アーティストとのコラボレーションにより、楽曲に新たな魅力が加えられています。AIとのコラボレーション楽曲「My friend l'arpege noir mix with AI」は、既にリリースされていたAIの楽曲でコラボレーションしていたものの、本作では歌い分けが変更され、新鮮な聴き心地を提供しています。プロデューサー陣には、markeeやTrackboyzといった、当時から注目を集めていた実力者たちが名を連ねています。彼らの高い音楽センスが、アルバム全体の高品質に大きく貢献しています。

『Wonderful』には、DOUBLEの音楽性の幅広さが反映されています。全編日本語詞で歌われた『Okaeri』は、DOUBLEの楽曲の中でも特別な存在感を放ち、後に開催されたベストアルバム選抜ファン投票で1位を獲得するなど、高い人気を誇っています。また、R&Bを基調としながらも、様々な音楽要素を取り入れ、DOUBLEの音楽的探求心と表現力の高さが際立っています。アメリカ人女性歌手、トニ・ブラクストンの名曲『Breathe again』のカバーも収録されており、DOUBLEの解釈による新たな魅力が加えられています。

さらに、HMV限定の特典として『HMV SPECIAL REMIX CD』が配布されていました。このCDには、「destiny TURBO'S SIGMA MIX」と「Rollin'on Mine MIX」の2曲が収録されており、特に後者はこのCDでしか聴くことができない貴重な楽曲となっています。

『Wonderful』は、単なる楽曲集ではなく、DOUBLEの音楽性と才能が凝縮された、まさに「Wonderful（素晴らしい）」と呼ぶにふさわしい一枚です。その多様性と完成度の高さは、多くのリスナーを魅了し続け、DOUBLEの代表作として長く記憶され続けることでしょう。公式ウェブサイトなどでも確認できますので、ぜひ改めてこの名盤に触れてみてください。

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