World's End (MUCCの曲)

MUCC「World's End」

MUCCの30枚目のシングルとして2013年10月30日にリリースされた「World's End」は、彼らの音楽性の幅広さを示す作品です。前作「HALO」に続く2ヶ月連続リリースの第2弾であり、UHFアニメ『メガネブ!』のオープニングテーマとして話題を集めました。2012年の「MOTHER」以来となるアニメタイアップ作としても注目されました。

概要

「World's End」は、初回限定盤、通常盤、期間生産限定盤の3形態で発売されました。初回限定盤には、アルバム『シャングリラ』の収録曲のデモ音源が収録されており、ファンにとっては貴重な内容となっています。また、「World's End」のミュージックビデオとメイキング映像も収録されており、映像面でも楽しめる内容です。期間生産限定盤は、アニメ描き下ろし三方背スリーブ仕様ジャケットとなっており、アニメファンにも嬉しい仕様となっています。

収録曲について

World's End

キャッチーで疾走感溢れるロックチューンであり、アニメのオープニングを飾るにふさわしい楽曲です。作詞を担当したミヤは、歌詞について「おとぎ話をモチーフにした」と語っています。一見すると明るいおとぎ話の裏側に潜む、意外と怖い意味に着目し、歌詞の裏側の世界も楽しんでほしいというメッセージが込められています。

作曲においては、メンバーそれぞれが異なるアプローチで原曲を制作するというユニークな方法がとられました。まず、100個ほどのタイトル候補から10個に絞り、その中から好きなタイトルを選んで作曲するという流れでした。YUKKEやSATOちも同タイトルの異なる曲を作っています。原曲は暗い印象でしたが、ミヤの意向により、歌詞とは対照的な明るいメロディーにアレンジされています。

自演奴

ロカビリー、パンク、ヘヴィロックの要素が盛り込まれた、激しいナンバーです。タイトルは、逹瑯が書いていた「Welcome to the END」という歌詞からインスピレーションを得たダジャレ。歌詞には、世の中の情報に対する不信感や、何が真実で何が嘘なのかわからない恐怖が描かれており、表題曲「World's End」と世界観がマッチしているのは偶然だといいます。

作曲者の逹瑯は、「ライブでぐっちゃぐちゃになって暴れられる曲を作りたかった」と語っています。当初はメタルの要素が強かったものの、ミヤの編曲によってハードコアに近い曲調に仕上がっています。

WateR

ダンスミュージックの要素も取り入れた、軽快なナンバーです。シンプルに作り上げられており、聴きやすい楽曲となっています。

「World's End」は、MUCCの多様な音楽性を堪能できるだけでなく、アニメとのコラボレーションによって新たなファン層を獲得した作品と言えるでしょう。各楽曲に込められたメッセージや制作背景を知ることで、より深くMUCCの音楽世界に浸ることができます。

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