WorldCat

WorldCatとは

WorldCatは、Online Computer Library Center（OCLC）が運営する大規模な図書館目録です。71,000を超える図書館がこのプラットフォームに参加し、90カ国以上からの蔵書情報を集約しています。1971年に設立されたWorldCatは、2021年12月時点で483の言語にわたる物理及びデジタル資産を、5億4千万を超える異なるレコードで示しています。そのため、WorldCatは世界で最も包括的な書誌データベースとして位置づけられています。

OCLCの役割とサービス

OCLCはWorldCatに対して無料でアクセスを提供していますが、同時に有料の付加価値サービスも展開しています。これにはリソース共有やコレクション管理などが含まれ、参加図書館はこれらのサービスを利用することで、自館の効率を高めることができます。OCLCは1967年にFred Kilgourによって創設され、以来、図書館業界に革新をもたらし続けています。

サービスの進化

2003年には「Open WorldCat」プログラムが始まり、これは参加図書館の蔵書へのアクセスを向上させることを目指した取り組みです。このプログラムにより、WorldCatのサブセットへのアクセスを、提携するウェブサイトや書店を通じて簡単に行えるようになりました。さらに、2006年にはOCLCの公式サイトでWorldCatを直接検索する機能が追加され、利用者にとってより便利なサービスに進化しました。

2007年には、WorldCat Identitiesという新たなサービスが導入されました。このサービスでは、2000万人以上の著作家や出版物に関連する人物の詳細な情報を提供するページが創設され、書籍や著者に関連した情報が一目でわかるようになりました。

結論

WorldCatは、図書館蔵書へのアクセスを効率化し、情報の探索を容易にするために進化し続けています。国を超えた図書館の連携がもたらすこのデータベースは、研究者、学生、一般市民にとって、情報を得るための強力なツールとなっています。書誌資源がここに集約されることで、知識の流通が助けられ、多くの利用者がその恩恵を享受できるのです。

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