X-MEN: メサイア・コンプレックス

X-MEN：メサイアコンプレックス

『X-MEN：メサイアコンプレックス』は、マーベルコミックのX-MENシリーズにおける重要なクロスオーバー作品です。ハウス・オブ・Mによってミュータント人口が激減した世界を舞台に、新たなミュータントの誕生が物語の発端となります。この出来事は、ミュータントの未来を大きく左右する争乱の火種となり、様々な組織やキャラクターがそれぞれの思惑で動き出します。

あらすじ

スカーレット・ウィッチが引き起こした「Mデイ」により、ミュータント人口は激減し、新たなミュータントの誕生も途絶えていました。しかし、ある日、セレブラが強力なミュータントの赤ん坊の誕生を感知します。X-MENは直ちにアラスカ州クーパーズタウンへ向かいますが、そこはウィリアム・ストライカー率いる反ミュータント組織ピュリファイアーズと、シニスター率いるマローダーズによって、既に激戦地と化していました。赤ん坊を巡る争奪戦は激化し、アコライツ、プレデターXなども介入し、事態は複雑化していきます。

ケーブルは赤ん坊を保護し未来へと逃避行を試みますが、X-フォース、ピュリファイアーズが追跡を開始します。一方、ミュータントの将来を憂慮したマルチプルマンは、未来世界へ分身を送り込みますが、そこで驚愕の事実を知ることになります。未来世界では、メサイアと呼ばれるミュータントによって人類が虐殺されたというのです。ケーブルを阻止すべく未来から来たビショップは、赤ん坊を抹殺しようと執拗に付け狙います。

最終決戦の舞台はミューア島。X-MEN、X-フォース、マローダーズ、そしてプレデターXが入り乱れ、赤ん坊を巡る壮絶な戦いが繰り広げられます。激戦の末、赤ん坊はケーブルに託され未来へと旅立ちますが、ビショップの銃弾がプロフェッサーXを撃ち抜いてしまうという悲劇的な結末を迎えます。

主要登場キャラクター

X-MEN
サイクロプス：X-MENのリーダー。冷静な判断力でチームを指揮する。
エマ・フロスト：サイクロプスのパートナー。強力なテレパス。
ウルヴァリン：X-MENのメンバー。 roughで仲間思い。
ビースト：X-MENのメンバー。科学知識でチームをサポート。
サージ：ニューX-MENのリーダー。電撃を操る。
X-23：ウルヴァリンのクローン。
ピクシー：テレポート能力を持つミュータント。
X-ファクター探偵所
マルチプルマン：X-ファクター探偵所の所長。分裂能力を持つ。
レイラ・ミラー：謎の多い少女。
アコライツ
エクソダス：マグニートーを崇拝するミュータント集団のリーダー。
マローダーズ
ミスター・シニスター：マローダーズのリーダー。遺伝子学者。
ガンビット：元X-MENのメンバー。
ミスティーク：変身能力を持つミュータント。
ピュリファイアーズ
ウィリアム・ストライカー：ミュータント排斥主義者。
その他
赤ん坊：Mデイ以降に初めて生まれたミュータント。
ケーブル：未来から来た戦士。赤ん坊を保護しようとする。
ビショップ：未来から来たミュータント。赤ん坊を抹殺しようとする。
プロフェッサーX：X-MENの創設者。
プレデターX：ミュータントを捕食する怪物。

出版情報

2007年10月～2008年1月にかけて、The Uncanny X-Men、New X-Men、X-ファクター、X-Menの各誌で展開。
* 日本語版はヴィレッジブックスから通販限定で販売。

『X-MEN：メサイアコンプレックス』は、ミュータントの存亡をかけた壮大な物語であり、その後のX-MENシリーズに大きな影響を与えました。メシア三部作の第一部として、この物語は、X-MENユニバースにおける重要なターニングポイントと言えるでしょう。

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